IT業界の転職エージェントって多すぎ……
エンジニアならサービスを選べば良いの?
未経験向けのIT転職エージェントはある?
IT業界は人手不足から転職が盛んに行われている業界だ。
そのため、既にIT業界で働いている人や、未経験からIT業界へ転職する人など様々な転職者がいる。
この記事では、おすすめIT転職エージェント13社厳選し、状況や年齢別に分類して紹介する。
IT転職するなら無料登録!おすすめの転職エージェント
- レバテックキャリア
→ITエンジニア・デザイナーに特化!年収アップを目指せる!
公式サイト:https://levtech.jp/ - Geekly(ギークリー)
→IT・WEB・ゲーム業界に特化!「良い距離感のサポート!」との評判
公式サイト:https://www.geekly.co.jp/ - リクルートエージェント
→年齢も職歴も性別も気にせず、全てに使える大手エージェント!他サービスと併用がおすすめ!
公式サイト:https://www.r-agent.com/
1. おすすめITエージェントの比較一覧表
まず最初に、IT分野での転職時に選ぶべき転職エージェント13社を比較一覧表にしたので確認してほしい。
どの転職エージェントもIT業界に転職したい方におすすめのサービスであるが、それぞれ特徴や強み、向いている人、メリット・デメリットが異なる。そのため、あなたの置かれている状況によって、選ぶべき転職エージェントは違ってくる。
適切な転職エージェントを選ぶことができなければ、せっかく登録したのに「なかなか求人が紹介されない」ということになりかねない。そのため、転職成功を目指すならば、あなたに合う転職エージェントを見つけ出すことがとても重要なポイントとなる。
次の2章であなたに合うIT転職エージェントの選び方を確認し、あなたに最適なサービスを見つけ出してほしい。
2. 状況に応じた適切なおすすめIT転職エージェントの選び方
ここからは早速、当サイトが厳選したおすすめのIT転職エージェントを紹介していこうと思う。ただし、その前に「どうやって自分に合う適切なIT転職エージェントを選ぶか」を解説していこう。
ITに特化した転職エージェント自体はたくさんあるが、サービスごとに「向いているターゲット層」が違う。そのため、あなたの年齢や経験に応じた適切なエージェントを選ぶことが大切である。
転職者の状況 | 転職エージェントの選び方 |
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職歴・スキル | ☑相応の職歴がある⬇︎ 4.【経験者】スキル・経験を生かしたい方向けおすすめIT転職エージェント ☑第二新卒や20代前半の転職者⬇︎ 5.【20代・未経験】未経験者向けおすすめIT転職エージェント Point! ほとんどの転職エージェントでは、ある程度のIT業界での経験が求められる。 第二新卒や社会人未経験者は、それらに特化した転職エージェントを使わないと、 紹介してもらえる案件が少なくなりがちなので注意。 |
年齢がいくつか | ☑20代/☑30代/☑40代〜それ以上 Point! 一般的な転職エージェントの場合、20代〜30代前半がメインターゲットとなる。 40代以上の場合は、IT特化型の転職エージェントに加えて、40代以上のミドル層に 特化した転職エージェントも併用すると良い。別記事「40代が選ぶべきおすすめ 転職エージェント!転職事情や内定率アップの秘訣も解説」も参考にしてほしい。 |
年収 | ☑平均的な年収 ☑年収800万円以上など高年収⬇︎ 「6.【年収800万円以上】ハイクラス向けおすすめのIT転職エージェント」 Point! 高年収・ハイクラス求人だけに登録したい場合は、最初からハイクラス向け 転職エージェントに登録すると効率的に転職活動を進められる。 |
働きたい場所はどこか | ☑都市部エリア/☑都市部から離れた地方エリア Point! IT特化型の転職エージェントはそれほど求人数が多くなく、 都市部エリアの求人がメインとなる。 都市部から離れた地方エリアで探したい方は、 地域に特化した転職エージェントも併用してみよう。 |
また、転職エージェントは2つに大別でき、ゼロからIT業界に特化して作られた「完全IT特化型」か、大手総合転職エージェントの「IT特化部門」かという違いがある。どちらを使うかは、転職者の好みとなるが、できれば併用すると選択肢が広がるためおすすめだ。
完全IT特化型 | 総合エージェントのIT部門 | |
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説明 | ゼロからIT業界に特化して 作られた転職エージェント | 総合転職エージェントを運営しており、 その中からITに特化した求人を集めた 「IT特化部門」のイメージ |
例えば | レバテックキャリア | リクルートエージェントIT |
メリット | 転職エージェントがエンジニア出身 など、IT業界にかなり造詣が深い | IT業界をメイン志望にしつつ、 他の業界の求人情報も得ることができる |
デメリット | 全体の求人数は少なめ | キャリアアドバイザーが必ずしも エンジニア出身ではない |
これらを踏まえて、以下に年齢・状況ごとのおすすめIT転職エージェントをまとめてみた。以下の中から、【全転職者におすすめのIT転職エージェント2~3社】+【年齢や状況に応じたエージェント1社以上】に登録すると良いだろう。
●IT業界の全転職者が登録すべきIT転職エージェント
●【経験者向け】スキルや経験を生かしたい人向け
●【未経験】経験なしでITエンジニアを目指したい20代向け
●【ハイクラス】年収800万円以上にこだわりたい方向け
次の3章から6章まで、それぞれの転職エージェントについて詳しく解説していく。メリット・デメリットや「向いている人の特徴」を確認し、あなたに合う転職エージェントを見つけてほしい。
3. 迷ったらこれ!全転職者におすすめのIT転職エージェントTOP3
まず最初に紹介するのは、IT・Web業界に転職したい全ての転職者におすすめの転職エージェント3社だ。
数多く存在するIT転職エージェントの中でも群を抜いてオススメ度が高い3社なので、「どの転職エージェントに登録すべきか迷っている」という方は、とりあえずこの3社に登録すれば間違いない。
次からは、それぞれの転職エージェントについてさらに詳しい解説を載せているので、比較しながら読み進めてほしい。
3-1. レバテックキャリア/エンジニア・デザイナーにイチオシのIT転職エージェント
特徴 | 完全にITに特化した転職エージェント。初回提案内定率90%とマッチング力が高い。 IT業界に精通したキャリアアドバイザーのレベルが高いためイチオシ! |
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公開求人数 | 1万3,685件(2022年3月31日時点) |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア/デザイナー/フリーランス/ITコンサルタント |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国(首都圏・関西・九州の求人が多い) |
レバテック株式会社が運営する「レバテックキャリア」は、IT転職する人なら必ず活用してほしいおすすめNo.1の転職エージェント。
レバテックキャリアを1位に挙げた理由は、運営会社自体がIT人材に関する事業を手がけており、業界の知識やトレンドに詳しいキャリアアドバイザーの質がピカイチだから。2位・3位の「リクルートエージェントIT」「マイナビITエージェント」もおすすめではあるものの、「総合転職エージェントの中からIT業界求人を集めたIT部門」という印象は否めない。
その点レバテックキャリアは完全IT特化型の転職エージェントである。「初回提案内定率90%」「希望の企業に転職成功96%」というマッチング力の高さは、転職者の経歴やスキルを正しく評価できるキャリアアドバイザーの能力の高さゆえだろう。
レバテックキャリアを活用できる年齢層は20代〜40代以上まで幅広い。登録者の年齢層は20代が全体の52.4%を占めているものの、上流工程や高年収案件(800万円以上)のハイクラス求人も豊富に見つかるため、40代や50代向けのハイクラス求人も多数取り扱いがある。年収アップ率も60%以上を誇っており、待遇を改善したいITエンジニア・デザイナーに特におすすめだ。
完全未経験の方向けの求人情報はほとんどなく、経験者が自分のスキルや能力を生かせる求人のみが掲載されている。今よりも良い環境で働きたいITエンジニア・デザイナー職の方は必ず登録しておくべきサービスである。
レバテックキャリアがおすすめの人
- 年収をアップさせたいITエンジニア職・デザイナー職の経験者
- ミスマッチの少ない求人情報を紹介してほしい方
メリット
- 初回提案内定率が90%、年収アップ率も60%以上
- Web業界に詳しい専門アドバイザーが在籍している
デメリット
- 地方求人は豊富とは言えず、都市部(首都圏・関西・九州)に偏っている
3-2. リクルートエージェントIT/IT業界求人数No.1のIT転職エージェント
特徴 | IT関連の求人数が、公開求人数・非公開求人数ともにトップ。10万件もの求人数がある ため、どんな状況の方でも理想の求人が見つかりやすくおすすめ。 |
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公開求人数 | 4万9,396件(2022年3月31日時点) |
非公開求人数 | 6万2,370件(2022年3月31日時点) |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア/社内SE/組込みエンジニア |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国+海外 |
株式会社リクルートが運営する「リクルートエージェントIT」は、今回紹介するIT転職エージェントの中で、公開求人数・非公開求人数ともにトップを誇るサービスだ。
IT転職エージェントは業界を絞っている分、求人数が少ない転職エージェントも多い。求人数が多めの転職エージェントでも1万件程度が一般的な中、10万件を超える求人を抱えているのはこのリクルートエージェントITだけである。
また、東京や大阪など都心部エリアの求人数がほとんどという転職エージェントも多い中、リクルートエージェントITなら、地方エリアでも多くの求人情報を見つけることができる。そのため、「少し田舎に住んでいる」「Iターン、Uターン転職を考えている」という方にもぴったりのサービスである。
大手転職エージェント「リクルートエージェント」とも繋がっているため、エンジニア以外の職種に応募することも可能。さらに、未経験者でもチャレンジできる求人も多いのが特徴だ。IT業界経験者はもちろん、IT業界にキャリアチェンジしたい方にも、全ての方におすすめの転職エージェントといえる。
リクルートエージェントITがおすすめの人
- 年収をアップさせたいITエンジニア職・デザイナー職の経験者
- ミスマッチの少ない求人情報を紹介してほしい方
メリット
- IT転職したい全ての転職者
- 特に、都市部以外の求人情報を多く得たい方❸Iターン転職やUターン転職を考えている方
デメリット
- アドバイザーが必ずしもエンジニア経験者とは限らない
3-3. マイナビITエージェント/手厚いサポートが魅力のIT転職エージェント
特徴 | 担当者の熱意が高く、丁寧な転職支援サポートを得られると人気。転職者の悩みに じっくり寄り添ってくれるから、特に転職に不安な若手(20代~30代)におすすめ。 |
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公開求人数 | 1万3,749件(2022年3月31日時点) |
非公開求人数 | 8,278件(2022年3月31日時点) |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア/社内SE |
おすすめの年代 | 若手(20代〜30代前半) |
対応エリア | 日本全国+海外 |
株式会社マイナビが運営する「マイナビITエージェント」は、担当者の熱意が高く、ユーザーに寄り添った転職支援サービスを受けられると高評価の転職エージェントだ。そのため、「初めての転職で不安」「サポート内容が丁寧な転職エージェントが良い」という方にイチオシのサービス。
「じっくり聴く転職エージェント」という標語を掲げて運営しているサービスだけあり、転職者一人ひとりに合った転職成功を親身にサポートしてくれる。例えば「IT転職に必要な基礎知識を教えてくれる」「面接対策や履歴書の添削などがとても丁寧」「アドバイザーの熱意が高かった」という良い評判が多い。
特に20代や第二新卒向けの求人が充実しており、中には未経験からSEやエンジニアに転職できた例も。逆に言うと、経験豊富な方や高年収を目指したい方向けの案件が少ないため、それらを目指すなら「レバテックキャリア」「リクルートエージェントIT」も併用するのがおすすめだ。
マイナビITエージェントがおすすめの人
- 丁寧な転職支援サポートを受けたい20代〜30代の転職者
- 都市部以外の求人情報も多く得たい転職者
メリット
- アドバイザーの質が高く、丁寧な転職支援サポートを受けられる
デメリット
- リクルートエージェントと比べると非公開求人はちょっと少なめ
20代から30代前半など若手の方、転職が初めてで相談にのってほしい方はぜひ登録しておきたいIT転職エージェントといえる。
4.【経験者】スキル・経験を生かしたい方向けおすすめIT転職エージェント
ここからは、IT転職したい方の中でも、ある程度のスキルや業務経験を持った転職者向けのIT転職エージェントを紹介していく。
※IT業界未経験者や、スキルは習得しているが業務経験が無い方は、 「5.【20代・未経験】未経験者向けおすすめIT転職エージェント」を参照してほしい。 |
次からそれぞれのサービスについて詳しく解説していくので、「おすすめの年代」や「メリット」「デメリット」なども参考に、あなたに合う転職エージェントを見つけてほしい。
4-1. GEEKLY(ギークリー)/IT・Web・ゲーム業界に強いIT転職エージェント
特徴 | 完全IT特化型なのでマッチ率が高く、年収アップ率も75%と高く、顧客満足度も高い。 エンジニア・クリエイター・ゲーム業界にも強い。 |
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公開求人数 | 1万3,604件(2022年3月31日時点) |
非公開求人数 | 1万8,000件以上(2022年3月31日時点) |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/ゲーム業界/エンジニア/クリエイター |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国(ただし大半の求人が首都圏・大阪エリア) |
株式会社GEEKLY(ギークリー)が運営する「GEEKLY(ギークリー)」は、IT・Web・ゲーム業界に特化した専門転職エージェント。
平均年収アップ率75%、ユーザー満足度85.3%の実績があり、株式会社リクルートキャリアが実施するGOOD AGENT RANKINGでも、430社を超える転職エージェントの中から、多部門で1位を獲得しているほど評価が高い転職エージェントである(総合部門・IT/WEB部門・高年収部門・首都圏部門)。
実際にギークリーを使った転職者からの評価がかなり高く、年収アップしたい経験者にはかなりおすすめの転職エージェントといえる。
ただし、デメリットとして首都圏・大阪エリアの求人情報が大半であることが挙げられる。都市部から離れた方は求人数が限られる可能性が高い。首都圏での求人を探している方は必ず登録しておこう。
GEEKLY(ギークリー)がおすすめの人
- 年収をアップさせたいIT・Web・ゲーム業界の経験者
メリット
- 平均年収アップ率75%、ユーザー満足度85.3%
- エンジニア・クリエイター・ゲーム・営業など、専門知識を持ったカウンセラーに提案してもらえる
デメリット
- 求人情報が首都圏・大阪エリアに偏っており、対象エリアが限定されている
4-2.LAPRAS/エンジニアのポートフォリオによるマッチング型転職サービス

特徴 | AIによるポートフォリオの自動生成とスコア評価 企業からオファー・スカウトを受けられるサービス 精度が高いマッチング機能 |
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公開求人数 | 約1,200件(2023年3月24日時点) |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | WEBエンジニア・アプリケーションエンジニア |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 全国 |
「LAPRAS」は、WEBエンジニア・アプリケーションエンジニアを得意領域とする、マッチング型転職サービスである。
オープンデータからポートフォリオを自動作成できる特徴があり、登録をすればあなたに興味をもった企業からオファー・スカウトを受けられる。
ポートフォリオを一から自分で作るとなると時間や手間がかかるものだが、LAPRASであれば手軽にエンジニアとしての転職活動が始められるのだ。
手っ取り早くポートフォリオを作成し、オファー・スカウトを受けたい人は、LAPRASの利用を検討してみて欲しい。
LAPRASがおすすめの人
- ITエンジニアのスキルにマッチした仕事を見つけたい人
メリット
- AIによるポートフォリオの自動生成が利用できる
- 企業からオファー・スカウトがくる
デメリット
- SNSが自動で紐付けされる
4-3. type転職エージェントIT/首都圏エリアに強いIT転職エージェント
特徴 | IT・Web業界をメインに、その他業界も比較検討したい転職者に向いている。 転職者の約71%が年収アップ。 |
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公開求人数 | 7,492件(2022年4月6日時点) |
非公開求人数 | 1万7,254件(2022年4月6日時点) |
得意な領域・業界・職種 | 全職種(IT・Web業界/営業/企画/ものづくりに強い) |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国+海外(首都圏案件がほとんど) |
株式会社キャリアデザインセンターが運営する「type転職エージェントIT」は、首都圏エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉)に強いIT転職エージェント。
IT・Web業界の求人情報が多いが、その他に、営業・企画・ものづくり(メーカー)求人などもあるため、IT業界をメインに他職種も検討したい方に向いている。
type転職エージェントで転職した人の約71%が年収アップした実績があり、経験やスキルを生かしてキャリアアップしたい経験者におすすめの転職エージェントである。首都圏エリアで年収アップを目指したい方はぜひ登録しておこう。
type転職エージェントITがおすすめの人
- 年収をアップさせたいIT業界転職者
- IT・Web業界をメインに、他職種も検討したい転職者
メリット
- type転職エージェントで転職した人の約71%が年収アップした実績あり
- 年収交渉を含め、手厚い転職支援サポートを受けられる
デメリット
- 求人情報が首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に偏っており、その他地域の案件は少なめ
4-4. ウィルオブ・テックキャリア
特徴 | 求人数は少ないが、「年収アップがデフォルト」と謳っており、 年収アップに並々ならないこだわりを持っている転職エージェント。 |
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公開求人数 | 1,024件(2022年4月6日時点) |
非公開求人数 | 常時数千件 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア |
おすすめの年代 | 30代〜40代 |
対応エリア | 日本全国+海外(東京都内の案件がメイン) |
株式会社ウィルオブ・ワークが運営する「ウィルオブ・テックキャリア」は、ITエンジニア特化型の転職エージェント。
公開求人数は千件程度と少なめだが、「年収アップがデフォルト」と謳っており、年収アップに並々ならないこだわりを持っている。「必ず年収アップしたい」という強い希望を持つ方は、絶対に登録しておこう。
しかも、「専属キャリアアドバイザー2名体制で転職をバックアップ」という好待遇でサポートしてくれる。公開求人数は千件程度と少ないが、その分、大手には無い強力な支援体制で転職活動を進められる。
特に、待遇を改善したい30代以上のITエンジニアにおすすめである。
ウィルオブ・テックキャリアがおすすめの人
- 年収をアップさせたいITエンジニア経験者
- 特に、経験やスキルが豊富な30代以上のITエンジニア
メリット
- 専属キャリアアドバイザー2名体制で転職サポートしてくれる
- 年収アップはあたりまえで、150万円以上の大幅アップ実績もあり
デメリット
- 求人数は少なめで、東京都内エリアに偏っている
4-5. DODAエンジニアIT/20代など経験浅めの方におすすめのIT業界転職エージェント
特徴 | 約3万件のITエンジニア求人があり、地方エリアでも転職先が見つかりやすい。 年収500万円〜600万円程度の若手向け求人が多く、20代~30代向け。 |
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公開求人数 | ITエンジニア求人:3万6,059件全職種だと:13万476件(2022年4月7日時点) |
非公開求人数 | 全職種で3万6,031件(2022年4月7日時点) |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/ゲーム業界/その他全業界・全職種に対応 |
おすすめの年代 | 若手(20代〜30代前半) |
対応エリア | 日本全国+海外 |
パーソルキャリア株式会社が運営する「DODAエンジニアIT」は、直接応募可能な「転職サイト」も兼ねた転職支援サービスだ。自分で求人情報を探すこともできるし、エージェントサービスに申し込めば求人を提案してもらうこともできるため、転職の選択肢を増やしたい方に向いている。
掲載求人数が多いため、地方エリアに住んでいるIT従事者でも転職先が見つかるのがメリットだ。ただし、年収500万円〜600万円程度の若手向け求人が多く、大幅年収アップを狙いたい方には向いていない。地方案件を見つけたい方や選択肢を広げたい方はぜひ登録してみよう。
DODAエンジニアITがおすすめの人
- 都市部から離れた場所で働きたいITエンジニア職の経験者
- 年収よりも職場環境を良くしたい20代のIT業界従事者
メリット
- 求人数が多いため、都市部だけでなく地方エリアの求人情報も見つかる
- DODA(総合型転職サイト)と繋がっているので、エンジニア以外の職種に応募することも可能
デメリット
- 年収500万〜600万円程度の案件が多く、大幅年収アップを目指したい方には向いていない※経験が豊富なITエンジニアは、「GEEKLY」など別の転職エージェントがおすすめ
4-6. 社内SE転職ナビ/社内SEに転職したい方におすすめのIT転職エージェント
特徴 | 「社内SE」に特化した転職エージェントなので、社内SEになりたい方には 最も向いている転職エージェント。客先常駐SE案件を避けられる。 |
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公開求人数 | 1,032件(2022年4月7日時点) |
非公開求人数 | 約6,500件程度(公開求人数も含めた数) |
得意な領域・業界・職種 | 社内SEに特化 |
おすすめの年代 | 20代〜40代(20代が全体の52.4%) |
対応エリア | 首都圏・関西・九州 |
アイムファクトリー株式会社が運営する「社内SE転職ナビ」は、文字通り「社内SE」に特化した求人のみ取り扱っている転職エージェントだ。
求人数は公開・非公開合わせて約6,500件程度と多くはないものの、「絶対に社内SEに転職したい方」には非常におすすめ。1人あたり平均7.3社の社内SE求人を紹介してもらえる。
キャリア面談ではなく「カジュアル面談」も選ぶことができるため、情報収集だけしたい方にもおすすめ。SES(客先常駐SE)から抜け出したい方はぜひ登録してみてはいかがだろうか。
社内SE転職ナビがおすすめの人
- 社内SEに転職したいITエンジニアの方
メリット
- 社内SEに特化しているため、客先常駐SE案件を避けられる
- 1人あたり7.3社の社内SE求人を紹介してもらえる
デメリット
- 求人数が多くないため、地方エリア案件はあまりない
4-7. マイナビクリエイター/クリエイティブ職におすすめのIT転職エージェント
特徴 | Web・ゲーム・IT業界のクリエイティブ職に特化した転職エージェント。 クリエイターは登録必須。ポートフォリオの作成サポートも受けられる。 |
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公開求人数 | 3,868件(2022年4月7日時点) |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web・ゲーム業界/クリエイティブ職 |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 東京・愛知・大阪・福岡 |
株式会社マイナビワークスが運営する「マイナビクリエイター」は、Web・ゲーム・IT業界のクリエイティブ職に特化したIT転職エージェントである。
転職活動に欠かせないポートフォリオの作成サポートや、Web業界のトレンドを学べる講座などを受けることができるのが魅力。ただし、東京・愛知・大阪・福岡以外の案件が中心となる。
求人数はそれほど多くないが、クリエイティブ職に特化した転職エージェントは珍しいため、クリエイターとして今後も活躍したい方はぜひ登録しておこう。
マイナビクリエイターがおすすめの人
- Web業界・ゲーム業界のクリエイティブ職として活躍したい方
- 転職に有利な魅力的なポートフォリオを作成したい方
メリット
- クリエイティブ職の採用に積極的な企業を紹介してもらえる
- ポートフォリオ作成や業界トレンドについての講座などが受けられる
デメリット
- 求人情報が東京・愛知・大阪・福岡に偏っている
4-8. TechStars/エンジニアとしてさらに成長したい方におすすめのIT転職エージェント

特徴 | IT・Web業界のエンジニアに特化した転職エージェント。 コンサルタントは業界経験者のみ。大手、フルリモート案件など多様な求人あり。 |
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公開求人数 | 取引社数1,200社(2023年6月1日時点) |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国 |
株式会社TWOSTONE&Sonsの100%子会社である株式会社Branding Engineerが運営する「TechStars」は、IT・Web業界のエンジニア特化型の転職エージェント。
在籍するコンサルタントは、元ITエンジニアや元ゲーム企業人事など、業界に精通した経験者だけ。
1,200社以上もの多数の企業と取引があり、求人数が豊富。もちろん、非公開求人も取り扱っている。
スタートアップ案件や、高待遇の案件まで多様であるため、収入アップ・キャリアアップも期待できそうだ。
アドバイザーによる、丁寧なカウンセリングを通じてミスマッチを防ぎ、あなたにぴったりの求人を紹介してもらえるだろう。
入社後の短期離職率は1パーセント以下(※)という実績が、マッチング度の高さを物語っている。
※公式サイトより
IT・Web業界のエンジニアとしてより成長を目指すなら、まずは「転職相談」に申し込んでみよう。
TechStarsがおすすめの人
- IT・Web業界のエンジニアとしてさらに活躍したい転職者
- 今後のキャリアも考慮したマッチング度の高い求人に出会いたい転職者
メリット
- 取引企業1,200社以上の豊富な求人の中からマッチングしてもらえる
- 入社後3ケ月以内の離職率は1パーセント以下の実績あり
デメリット
- エンジニア以外の職種も同時に検討したい人は不向き
5.【20代・未経験】未経験者向けおすすめIT転職エージェント
ここからは、「未経験だけどIT業界にチャレンジしたい!」という方に向けたおすすめIT転職エージェントを3社紹介していく。
IT人材不足が加速し続けているため、未経験者でも積極的に採用しようという企業が増えている。しかし、やはり「プログラミングの学習は必須」となる。そこで活用してほしいのが、以下の、プログラミング学習付きの転職エージェント3社だ。

いずれも20代限定のサポートサービスとなるが、20代の方や第二新卒の方はぜひ登録してみることをおすすめする。
5-1. ワークポート/未経験でエンジニアになりたい20代向けIT転職エージェント
特徴 | 総合転職エージェントながら、未経験からのIT転職に強い。 なんとITエンジニアスクールを教室で無料で受けられる。 |
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公開求人数 | 5万2,647件(2022年4月7日時点)※IT系職種以外も含む |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | 全業界・職種 |
おすすめの年代 | 20代(無料エンジニアスクールが20代限定) |
対応エリア | 日本全国+海外 |
株式会社ワークポートが運営する「ワークポート」は、IT特化型ではなく全業界を網羅した「総合型」の転職エージェントである。しかし、転職支援の一環としてITエンジニアスクールを無料で受講できるため、未経験からIT業界を目指したい20代転職者にイチオシの転職エージェントなのだ。
「みんスク」という名前が付いたスクールは、北海道から福岡まで全国に教室があり、どれだけ通っても費用はかからない。受講後はエンジニア職の求人情報を紹介してもらえる他、応募書類の添削、面接対策などの転職サポートを受けることもできる。
無料スクールの受講対象は20代に限定されているため、20代で未経験からIT業界に転職したい方は必ず登録しておきたいIT転職エージェントといえるだろう。
ワークポートがおすすめの人
- 未経験からIT業界に転職したい20代の方
- ITエンジニアのスキルを学び直したい、経験浅めの20代の方
メリット
- ITエンジニアスクールを無料で受講できる(20代のみ)
- ITエンジニアのスキルを学び直したい、経験浅めの20代の方
デメリット
- 若手向け求人が多いため、経験豊富な30代以降の方には向かない
5-2. ウズキャリIT/未経験IT転職に成功したい20代向けおすすめIT転職エージェント
特徴 | IT学習コンテンツの講義動画を無料で受けられる。就職内定率86%、 入社後定着率97%と高い。 |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア |
おすすめの年代 | 20代 |
対応エリア | 日本全国 |
株式会社UZUZが運営する「ウズキャリIT」は、IT未経験就職をサポートするIT特化型の転職エージェントだ。SE・プログラマー・インフラエンジニアになりたい未経験者の転職を支援してくれる。
教室は無いものの、IT学習コンテンツの講義動画を無料で見ることができ、プログラミングやインフラ構築の知識を学ぶことができる。特に20代におすすめのサービスで、ニートや第二新卒も歓迎している。
求人数は非公開でそれほど多くはないものの、就業支援実績2千人、就職内定率86%、入社後定着率97%を誇っている。IT分野にキャリアチェンジしたい20代の方はぜひ登録しておこう。
ウズキャリITがおすすめの人
- 年収をアップさせたいITエンジニア職・デザイナー職の経験者
- ミスマッチの少ない求人情報を紹介してほしい方
メリット
- 未経験からIT業界にチャレンジしたい20代の転職希望者
- 第二新卒、フリーターからIT業界に就職したい20代
デメリット
- 求人情報は少なめで、30代以上の転職サポートには向かない
5-3. ENたま転職支援サービス/手厚いサポートを受けながらIT転職したい20代未経験者向けIT転職エージェント

特徴 | スタッフ全員が未経験者の採用経験ありの元IT人事。 初任給が未経験エンジニアの平均より80万円も高い。 エンジニア向けカリキュラムを無料で提供。 |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア |
おすすめの年代 | 20代 |
対応エリア | 日本全国 |
エンキャリア株式会社が運営する「ENたま転職支援サービス」はIT業界に特化した転職エージェント。ITエンジニアやインフラエンジニアを目指す未経験者の転職をサポートしてくれる。
ベテラン講師が未経験者用に開発したオリジナル教材を利用者全員に無料で提供。受講期間中は講師に質問し放題なので、ITやWebの知識がなくてもスキルアップが可能だ。
また、元IT人事のスタッフが採用側の目線で転職をサポートしてくれるので内定率や定着率も高い。なんと入社後の定着率は97%を誇る。IT業界で長くキャリアを積みたい20代におすすめのサービスだ。
ENたま転職支援サービスがおすすめの人
- IT業界で働きたい20代の未経験者
- 手厚いサポートを受けながら準備万端で転職活動にのぞみたい方
メリット
- スタッフ全員が元IT業界の人事で採用目線でのサポートを受けられる
- 未経験者に特化した無料のエンジニア教材で業務体験できる
デメリット
- すでにIT業界で経験を積んでいる人には物足りないかも
5-4.キャリスタカレッジ/ゼロから学んでITエンジニアを目指せるスクール&転職エージェント

特徴 | 若手転職エージェントキャリアスタートが運営するITエンジニアスクール。 研修と就活サポートがセットで受けられる。 |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | IT・Web業界/エンジニア |
おすすめの年代 | 20代 |
対応エリア | 首都圏 |
若手の転職に特化したエージェント「キャリアスタート」が運営する、ITエンジニアスクールと就職サポートがセットになったキャリスタカレッジ。
未経験でも知識をゼロから習得してITエンジニアへの転職を目指せる。
キャリスタカレッジでは3つのカリキュラムがあり、自分の志向や興味のある仕事に合ったコースの選択が可能だ。
キャリスタカレッジの3つのカリキュラム ・ネットワーク・サーバーエンジニアコース(CCNA、Linux) ・クラウドエンジニアコース(AWS) ・開発エンジニアコース(Java) |
転職活動は、キャリアスタートの就活サポーターが、求人紹介から内定までトータルでサポートしてくれる。
20代の未経験転職、フリーターや第二新卒の転職に特化しているので、初めての転職活動でも安心だ。
キャリアスタートの求人は首都圏のみなので、首都圏在住で未経験からITエンジニア転職を目指したい人は利用してみよう。
キャリスタカレッジがおすすめの人
- フリーター・第二新卒・ブランクありからITエンジニアを目指したい人
- 未経験から知識を習得してITエンジニア転職をしたい人
メリット
- 20代の人がゼロから知識を習得してITエンジニアになれる
- IT研修から就活サポート全て無料で受けられる
デメリット
- 20代の人向けで求人は首都圏のみなので利用できる人が限られる
6.【年収800万円以上】ハイクラス向けおすすめのIT転職エージェント
ここからは、IT業界で転職したい人の中でも、特に「ハイクラス」「高収入」にこだわりたい方におすすめの転職エージェントを2社紹介していく。
IT業界で年収800万円以上などの高年収を目指すなら、ハイクラス特化型転職エージェントにも登録すると効率良く優良求人を見つけることができる。なぜならば、通常の転職エージェントを使うと、ボリュームゾーンが年収400万~500万円など、平均年収近辺の求人となるからだ。

どちらもハイクラスに特化した転職エージェントなので、高年収案件がごろごろ見つかる。メリットやデメリットを比較しながら、あなたに合う転職エージェントを見つけてほしい。
6-1. ビズリーチ/年収1,000万以上を目指す方向けおすすめIT転職エージェント
特徴 | 年収600万円以上に支持されるサービスNo.1。CM効果により「ハイクラス求人なら ビズリーチ」という確固たる地位を確立しており、優良求人が集まっている。 |
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公開求人数 | IT・インターネット業界の求人数:3万1,935件(2022年4月7日時点) ※全業種では7万1,786件 |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | 全業界・職種 |
おすすめの年代 | 30代以降(ビズリーチ経由の転職者の6割は35歳以上) |
対応エリア | 日本全国+海外 |
株式会社ビズリーチが運営する大手転職エージェント「ビズリーチ」。TVCMも多く流しており、ハイクラス転職といえばビズリーチというイメージが確立されている。そのため高年収の優良求人が多く集まっており、年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占める。
ただしその分、転職者側にも相応のスキルや経験が求められる。ビズリーチ経由の転職者の6割は35歳以上となっており、若年層や経験が浅い方には向いていない。ビズリーチを利用するには審査があるため、高年収を目指したい方はまずは審査に通るかチャレンジしてみると良いだろう。
求人数が多いため、地方エリアで転職したい方にも向いている。特に、大手企業や人気企業で高年収を得たい方は、必ず登録申請してみよう。
ビズリーチがおすすめの人
- マネジメント経験や高度なスキルを生かして活躍したいIT業界転職者
- 年収800万円以上など、好待遇の企業に転職したいIT従事者
メリット
- 年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占める
- 登録には審査が必要であり、大手企業など優良案件が揃っている
デメリット
- 経験が浅い方やスキルが足りない方は、登録審査に通らない可能性がある
- 全機能を使うには一部有料となっており、無料期間は1カ月なので短期決戦向け
6-2. リクルートダイレクトスカウト/高年収を目指す方におすすめのIT転職エージェント
特徴 | ヘッドハンティング型の転職エージェント。求人数は10万件以上と、とにかく多い。 年収800万円〜2000万円の求人に限定してもかなり充実している。 |
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公開求人数 | IT・インターネット業界の求人数:6万8,154件(2022年4月22日時点) ※全業種では21万4,925件 |
非公開求人数 | 非公開 |
得意な領域・業界・職種 | 全業界・職種 |
おすすめの年代 | 30代以降 |
対応エリア | 日本全国 |
株式会社リクルートが運営する転職エージェント「リクルートダイレクトスカウト」(旧キャリアカーバー)。
とにかく求人数が多いのが特徴で、全体の求人数は約20万件。その中で「IT・インターネット業界」に絞っても、6万件以上の求人情報が見つかる。さらに年収800万円以上に限定しても、約1万件の求人情報が見つかり、高年収案件がかなりたくさん集まっていることが分かる。
ただし、年収600万円以下の求人情報も多数あり、高年収を目指しながらも幅広い選択肢から次のキャリアを決めていきたい方にピッタリのサービスといえるだろう。
デメリットとしては、あくまでヘッドハンターを紹介するサービスとなるため、一般的な転職エージェントとは違い、専属のキャリアアドバイザーは付かない点。ヘッドハンターが変わるごとに面談をし直さなければならないデメリットもある。
とはいえ、一部有料サービスがある「ビズリーチ」とは違い、全て無料で使える安心感がある。ハイクラス求人を狙いたい転職者は、必ず登録しておきたい転職エージェントといって間違いない。
リクルートダイレクトスカウトがおすすめの人
- ハイクラス求人を狙う全ての転職者(年収300万円〜求人案件あり)
- 年収にこだわらず、たくさんのヘッドハンター求人を知りたい転職者
メリット
- ビズリーチと違って審査がなく、全て無料で使える
デメリット
- 経歴・キャリアが浅い転職者の場合、マッチするスカウトが届きにくい
- ヘッドハンターが変わるごとに面談が必要な場合がある
7. IT業界で転職するなら必ず転職エージェントを使うべき3つの理由

ここまで、IT業界の転職に特化した転職エージェントを分類別に紹介してきた。あなたに合うIT転職エージェントを見つけることができたのではないだろうか。
前述した通り、IT業界で転職するならば、エンジニアの場合は特に、必ず転職エージェントを使うべきであると断言できる。ここからは、なぜIT業界の転職に転職エージェントを使うべきなのか、その理由を詳しく解説していく。
7-1. IT転職エージェント経由の方が年収がアップしやすいから

IT転職エージェントを使うべき理由の1つ目は、一般的な方法で転職する場合と比べると、IT転職エージェント経由で転職するほうが年収がアップしやすいことが挙げられる。
厚生労働省の調査によると、転職者の中で年収アップした人の割合は、20代〜30代で3割〜5割程度となっている。
一般的な転職者の賃金変動状況(20代〜30代の数字)37.4%〜47.6%の転職者が年収アップ |
参考:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況」
一方、IT転職エージェントを活用した転職者の年収アップ率は6割〜9割となっている。脅威の年収アップ率である。
転職エージェント名 | 年収アップ率 |
---|---|
ウィルオブ・テックキャリア | 95%の転職者が年収アップ |
GEEKLY(ギークリー) | 75%の転職者が年収アップ |
type転職エージェントIT | 約71%の転職者が年収アップ |
レバテックキャリア | 60%以上が年収アップ |
全員が年収アップできるわけではないが、転職エージェント経由の方が年収アップできる可能性が高いといえるだろう。
また、転職エージェントは、年収アップ率だけでなく、年収アップした額面の高さにも定評がある。例えば「レバテックキャリア」の場合、30代前半の転職者が年収を270万円アップさせた事例なども。その他のエージェントでも、150万円アップした事例などが多数報告されている。
転職エージェントで年収アップが実現しやすい理由
- 非公開求人を含む高給与求人を多く保有しているから
- 転職エージェントと企業の間に、信頼関係があるから
- 業界動向や市場価値を把握したアドバイザーが年収交渉してくれるから
IT転職エージェントでは、転職者と企業の間に優秀な転職エージェント担当者が入り、年収アップなどの交渉をあなたの代わりに行ってくれる。IT業界に精通している担当者なら、転職者が持っているスキルや能力を適切に評価し、市場価値に即した年収を提示してくれる。そのため、一般的な転職よりも年収が上がりやすい傾向がある。
IT人材の需要が高まる中、転職するなら転職エージェントの力を借りて、年収アップを目指すべきだ。
7-2. 年収・待遇が良い非公開の「優良求人」を紹介してもらえる

IT業界の転職で転職エージェントを使うべき2つ目の理由は、それぞれの転職エージェントが抱えている「非公開求人」を紹介してもらえる点にある。
非公開求人とは、一般には公開されていない求人情報のことだ。企業が非公開で求人募集する理由はさまざまだが、社外に知られたくない重要なポストの採用を行う場合や、公開求人だと応募が殺到してしまう場合などの理由がある。
大手企業や人気企業の求人など年収が高く待遇が良い「お宝求人」こそ、非公開求人の中に隠れていることが多いのが実情だ。また、同じIT業界の中でも年収が高い職種(コンサルタントやプロジェクトマネージャー、高度SE・エンジニアなど)ほど、一般の転職サイトに情報が出回りにくい。
そのため、待遇を改善したいIT従事者こそ、転職エージェントに登録すべきなのである。優良求人ほど誰にでも紹介してもらえるわけではないが、経歴やスキルを生かせる非公開求人をぜひ紹介してもらおう。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
適切にご自身の価値を評価してもらうためにも資格や実務経験、得意分野を明確に伝えることが重要です。担当者がその内容をしっかり理解して先方企業と交渉するためにも担当者の質を見極めることも大切となってきます。
ただし、守秘義務もあるため、担当者へは顧客や現在所属する企業の情報、具体的に過ぎる実務内容を漏らすことは厳禁。軽く話してしまうような人は先方企業にも敬遠されてしまうので注意。
7-3. 転職活動のサポートやアドバイスを得ることができる

IT転職したい方の中には、「転職したいけど転職活動している時間が取れない」という多忙な方も多いのではないだろうか。そんな時間がない方にこそ、転職エージェントがおすすめだ。
転職エージェントを利用すれば、あなたが動けなくても転職活動を進めることが可能だからだ。具体的には、以下のようなことを転職エージェントがあなたの代わりにやってくれる。
転職エージェントがあなたの代わりにしてくれること
- 非公開求人を含めた求人情報の中から、あなたに合う求人を探し出して紹介してくれる
- 履歴書・職務経歴書の作成や添削をしてくれる
- 企業とのやりとりや面接のスケジュール調整をしてくれる
- 面接の練習をして、面接のアドバイスをしてくれる
- キャリアの棚卸しをする中で、あなたの強みを発見してくれる
- 長期的なキャリア形成について相談に乗ってくれる(例えば、理想的なキャリアパスに近づくために習得すべき技術スキルは何かなど)
- 好条件で入社するための交渉をしてくれる
- 円満退職に向けた相談に乗ってくれる
時間が無い方こそ、転職エージェントの転職支援サポートを活用して転職を進めていこう。
8. 希少なIT人材は企業が争奪戦!IT業界の転職事情

転職が初めてという方は特に、「転職できるか不安」と思っているかもしれない。しかし、IT業界を取り巻く転職事情を見てみると、かなり転職者有利の状態(好条件で転職しやすい)が続いていると断言できる。ここではIT業界の転職事情について、説明していく。
8-1. IT人材不足により転職者に有利な状態が続く

経済産業省の2019年の調査によると、IT人材の不足人数は年々増える予測となっており、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足すると試算されている。
実際、多くの企業がIT人材不足を実感しているようだ。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開した「DX白書2021」によると、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上で必要なIT人材について、量・質ともに「大幅に不足」「やや不足」していると回答した企業の割合がかなり高くなっている。
このようにIT人材不足が続いている現状では、IT業界での転職ではしばらくの間「売り手市場」が続くと予想される。つまり、「転職しやすい」状態が今後も続くだろう。今よりも良い環境で働きたい方は転職のチャンスと考えて前向きに転職活動に向き合うことをおすすめする。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
ただし、一口にIT業界といっても技術分野によって需要は異なります。近年の傾向はデータサイエンティストのような情報処理、AI分野です。また、慢性的に不足しているのはインフラ分野の技術者となっており、大企業でも採用を強化しています。
8-2. IT業界の平均年収は他業界よりも高い

人材不足の状況下では、年収も高く推移する傾向があり、IT業界の平均年収は他業界よりも高いと言える。
経済産業省が調査した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、IT業界の年収平均は、新人レベルでも437.8万円、中堅レベルになると576.0万円、チームリーダーレベルでは726.1万円、幹部レベル以降は937.8万円〜1,129.9万円という結果になっている。
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査結果」によると、民間企業全体の年収平均給与は433万円となっている。つまり、IT業界従事者は、新人レベルでも一般的な業種の平均年収を得られることになる。このことから、IT業界の平均年収は高い水準にあることが分かる。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
ただし、見た目の年収が大きく見えても実際は残業収入の割合が多くなっている企業もあるので新人で高年収でも注意が必要です。
8-3. IT業界(エンジニア)は他業界よりも転職回数が多い

IT業界(特にエンジニア)は他の職業と比べて転職回数が多いといわれている。売り手市場であることから、少しでも待遇が良い職場を選びたいという希望を持つ転職者が多いのだろう。
IT企業IT技術者の転職回数 全体:転職経験なし51.7% 1回21.6% 2回14.1% 3回以上12.6% 20代:転職経験なし76.1% 1回18.8% 2回 2.0% 3回以上 4.0% 30代:転職経験なし45.4% 1回23.9% 2回17.9% 3回以上12.8% 40代:転職経験なし41.9% 1回18.3% 2回18.3% 3回以上21.5% 50代:転職経験なし44.4% 1回23.5% 2回17.3% 3回以上14.8% 引用元: 独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書2017」 |
「IT人材白書2017」を見ると、IT技術者全体の半数が「転職経験あり」で、3回以上転職している人の割合も10%以上いることが分かっている。
ITエンジニアの転職においては、転職回数がそれほどマイナスとならず、それよりもスキルや経験が重視される傾向がある。ただし、あまりに転職回数が多いとマイナス評価になることもあるため注意が必要だ。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
転職回数にそれほど影響がないとしても、前向きな姿勢、ポジティブな転職と先方企業に感じてもらえるかどうかがポイントです。
8-4. IT業界の転職理由はやりがいを求める傾向がある

IT業界で働く人の転職理由は、どのようなものが多いのだろうか。独立行政法人情報処理推進機構がまとめた「IT人材白書2020」から、転職理由の上位を見てみよう。
ランキング | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 自分のやりたい仕事ができなかったから | 34.8% |
2位 | 給与を上げたかったから | 34.5% |
3位 | 労働時間が長かったから | 20.4% |
4位タイ | 上司に不満があったから | 17.9% |
4位タイ | クリエイティブな仕事ができなかったから | 17.9% |
「IT人材白書2020」では、先端IT分野に従事している人材を「先端IT従事者」と定義し、それ以外の一般的な人材(先端IT非従事者)と比較して、転職理由をまとめている。
先端IT非従事者では「給与を上げたかったから」が1位だが、先端IT従事者は2位。給与よりも「自分のやりたい仕事ができなかったから」が1位と、やりがいを求める転職者が多い結果になっている。
また、同率4位に入っている「クリエイティブな仕事ができなかったから」という理由は、先端IT非従事者では8位となっており、より「自分にしかできない仕事」「やりがいのある仕事」を求めるIT転職者が多いことが分かる。
8-5. IT業界の転職先の見つけ方は「転職エージェント」・リファラル採用が大半

同じ「IT人材白書2020」の調査によると、先端IT従事者の転職先の見つけ方は、以下のようなランキングとなっている。
ランキング | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 人材サービス企業からの紹介 | 34.8% |
2位 | 友人・知人等の紹介 | 34.2% |
3位 | ヘッドハンティング企業からの打診 | 27.9% |
4位 | ハローワーク | 22.3% |
5位 | Web登録型の人材マッチングサービス | 19.7% |
最も多かったのが「人材サービス企業からの紹介」つまり転職エージェントで転職先を見つけるという回答だった。また、友人・知人の紹介(いわゆるリファラル採用)や、ヘッドハンティング企業からの打診と答えた割合も高い結果となっている。
参考:独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書2020」
この結果を見る限り、IT業界の転職では、転職エージェントを活用した転職がスタンダードとなっているようだ。あなたもぜひ相性の合う転職エージェントを見つけて、今よりも良い条件の転職先を見つけてみよう。
9. 成功率アップ!効果的な転職エージェントの活用方法

ここからは、理想的な企業に転職成功するために「どのように転職エージェントを活用したら良いか」について解説していく。
9-1. 複数(3社以上)の転職エージェントに登録するのが鉄則

転職エージェントは最初から1社に絞らず、複数(できれば3社以上)の転職エージェントに登録するのが鉄則だ。その理由は、以下の3つの観点からだ。
複数の転職エージェントを併用するべき理由
- 転職エージェントごとに、求人の質や内容、数が異なるから
- 1社の転職エージェントから紹介される求人案件数は、1回に数件程度と限られているから
- 転職エージェントごとに、キャリアアドバイザーのサービスや対応の質が異なるから(合わない転職エージェントもあるから)
実際に転職を成功させた人のデータを見ると、「平均4.2社の転職エージェントを利用した」という調査結果が出ている。
転職エージェント(人材紹介会社)利用社数 | |
---|---|
転職決定者 | 平均4.2社 |
全体 | 平均2.1社 |
参考:リクナビNEXT「転職エージェント(人材紹介会社)を使った転職活動ガイド」
転職エージェントと相性が合うかどうかは登録してみないと分からないため、最初は多めに登録しておこう。
ITに特化した転職エージェントの中にも、完全にITに特化した転職エージェントもあれば、総合型転職エージェントからIT求人を集めただけの転職エージェントもある。前者はキャリアアドバイザーがIT分野に精通しているというメリットがあり、後者は取り扱っている求人数が多いというメリットがある。
理想としては、最初はどちらも登録し、使っているうちに使い勝手や担当者との相性を判断するのがおすすめ。その後、メインに使う転職エージェントを数社に絞り込んでいけば効率的に転職活動を進められる。
9-2. 信頼できるキャリアアドバイザーを見つける

IT転職を成功させるためには、IT分野の知識が豊富なキャリアアドバイザーを見つけることがかなり重要である。
キャリアアドバイザーの知識が無ければ、今まで担当した業務内容やスキルなどを理解してもらうことが難しいからだ。あなたの経験やスキルを発揮できる求人情報を見つけることも難しいだろう。
逆に、エンジニア出身など現場感を知っている信頼できるキャリアアドバイザーなら、あなたの市場価値を見極め、適切な年収交渉も有利に進めてもらえる。今後のキャリアパスについても参考になるアドバイスをもらうことができるだろう。
信頼できるキャリアアドバイザーを見つけたいならば、総合系の転職エージェントよりも、完全IT特化型の転職エージェントがおすすめだ。中でもアドバイザーの質が高いと評判なのが、エンジニア・デザイナーに特化した転職エージェント「レバテックキャリア」だ。
「レバテックキャリア」のアドバイザーは、IT業界や企業それぞれの需要を熟知しているだけでなく、年間3,000回以上も各企業に対してヒアリングを行なっており、転職希望者と企業のマッチング力の高さに定評がある。
面接対策から今後のキャリアなど、業界や企業の需要を踏まえた的確なアドバイスが欲しい方は、ぜひ相談してみよう。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
転職後にも転職者と企業のミスマッチを防ぐことも双方の信頼関係の上では重要ですので、利用者側も担当者と密にコミュニケーションをとることが大切になってきます。
9-3. 転職時期は「最短」で答える

転職エージェントに登録する時には「転職希望時期」を聞かれることが一般的だ。例えば「type転職エージェント」の新規登録フォームには、以下のような項目が出てくる。
転職時期を聞かれたら、必ず、可能な限りでの「最短」の時期を答えるようにしよう。できれば「3カ月以内」「半年以内」が理想だ。
なぜならば、転職エージェントは転職を成立させた時点で初めて企業から成果報酬をもらう仕組みとなっており、転職の可能性が低い転職者のサポートは後回しにされてしまうからだ。
転職エージェントはできるだけ転職を成立させたいため、転職時期が「未定」の転職者よりも、「すぐにでも」としている転職者の方を優先することが多い。求人情報を優先的に紹介してほしいなら、転職時期は最短にすべきなのだ。
退職が決まっていなくても、「内定が決まったらすぐ転職可能」という姿勢を見せておくことで、転職エージェントの手厚いサポートを得ることができるだろう。
9-4. 転職エージェントには2週間に一度は連絡を入れておく

転職エージェントから紹介される求人情報に応募する・しないにかかわらず、必ず2週間に1回程度は何らかの連絡を入れておくようにしよう。なぜならば、転職エージェントからすると、連絡のない転職希望者の優先度はどんどん低くなってしまうからだ。
転職エージェントが新しい求人情報を入手した場合、一般的には、最後にコンタクトを取った日付が最新の転職希望者から順番に連絡を入れていくようになっている。全く返信をしないままだと、「転職の意思がない」と判断されてしまう。せっかく優良求人が出てきても、連絡してもらえないかもしれない。
転職エージェントの手厚いサポートを得るためには、マメに連絡を取っておき、熱意のある転職希望者だと思ってもらうことが重要なのである。
✕良くない例
- 求人情報を受け取ったが応募したい案件が無かったので、返信しないまま1カ月放置してしまった
◎良い例
- 応募したい案件が無くても、「もっとこういう案件は無いか」相談してみる
- キャリアの棚卸しや応募書類の書き方について、積極的に相談に載ってもらう
- 自分で直接応募した求人の進捗状況を報告する
9-5. 転職エージェントのサポートは最大限活用しよう

転職エージェントごとにサポート内容は異なるものの、多くの転職エージェントでは便利なサービスがたくさん用意されている。しかも、それらのサービスはどれも無料で受けることが可能だ。
転職が初めてという方はもちろん、現職が忙しくて転職活動になかなか時間が割けないという方は、転職エージェントの使えるサービスを最大限活用しよう。一人では時間がかかることも、転職エージェントのサポートを活用すれば簡単に終わらせることができる。
転職エージェントで無料で受けられるサポートの例
- 非公開求人を含めた求人情報の中から、あなたに合う求人を探し出して紹介してくれる
- 履歴書・職務経歴書の添削をしてくれる
- 面接の練習をして、面接のアドバイスをしてくれる
- キャリアの棚卸しをする中で、あなたの強みを発見してくれる
- 長期的なキャリア形成について相談に乗ってくれる
- 好条件で入社するための交渉をしてくれる
- 円満退職に向けた相談に乗ってくれる
その他、転職エージェントによっては、自分の市場価値がどのくらいなのか、エンジニアのキャリアパス例、別業界・職種へのキャリアチェンジ事例などを個別相談会で詳しく教えてもらうことも(レバテックキャリアの場合)。
また、未経験からエンジニアを目指すための無料スクールを受講できる転職エージェントもある(ワークポートの場合)(20代限定)。
全て無料で活用できるサービスなので、あなたの転職をスムーズに進めるために活用しない手はない。ぜひ使えるものは使って、スピーディーに転職活動を進めていこう。
9-6. 転職サイト・クチコミサイトも活用しよう

IT転職エージェントをメインに転職活動を進めるのが基本ではあるものの、できるだけ有益な情報やマイナスな情報も取りこぼさないよう、転職サイト・クチコミサイトも活用しよう。
◆転職エージェントと併用して見るべき転職サイト
直接応募ができる転職サイトは、大手企業の掲載は少ないが、勢いのあるベンチャー企業や中小企業の求人情報が多く掲載されている。転職エージェントでなかなか希望の案件が見つからない場合、どのような求人が市場に出回っているのか知りたい場合などに活用してみよう。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
Green | IT・Web業界の求人情報が大半を占める転職サイト。 ベンチャーやスタートアップ企業の求人が多く、未経験でも転職できるチャンスあり。 |
リクナビNEXT | 大手リクルートグループの転職サイト。 業務系のエンジニアの求人数が多く、未経験歓迎の求人情報もあり。 |
◆転職エージェントと併用して見るべき社員クチコミサイト
IT業界特化型の転職エージェントは、業界だけでなく企業の内情にまで精通しているキャリアアドバイザーが多く存在している。しかし、最終的に転職するかどうか決める際は、アドバイザーの言葉を鵜呑みにせず、自分でもしっかり企業のクチコミや評価を調べよう。
ブラック企業に転職して失敗しないように、必ず事前に良い評判も悪い評判も見ておくことをおすすめする。

監修者:株式会社Crepas 代表取締役
牧村 和慶
口コミ全ては鵜呑みにせず、できるだけご自身が直接聞ける範囲で情報収集することを心かげてください。
10. IT転職エージェントを活用した転職活動の流れ

ここからは、IT転職エージェントを活用して転職活動を進める流れを、5ステップで解説していく。どのように進めていくのか、参考にしてほしい。
10-1. まずはIT転職エージェントに登録(3社以上がおすすめ)

まずは、IT転職エージェント公式サイトから登録フォームに入力し、登録を済ませよう。
最初に登録したエージェントと相性が合うとは限らないため、最初は3社以上のエージェントに登録し、使いながら転職エージェントを絞っていくと良い。
どのエージェントにするか迷ったら、以下3社がおすすめ。登録は簡単で、数分で終えることができるだろう。
登録フォーム送信後、数日以内に転職エージェントからメールや電話で連絡が来るので、それを待とう。
10-2. 転職エージェント担当者との面談(カウンセリング)

転職エージェントの担当者(キャリアアドバイザー)と顔合わせをし、今後の転職サポートについての面談を行う。
最近ではコロナ禍の影響もあり、電話やZOOMなどを利用したオンライン面談が一般的となっている。面談時間は1〜2時間程度を想定しておこう。
転職エージェントとの面談(キャリアカウンセリング)の内容
- 転職を考えたきっかけ、現在の状況(転職希望時期など)の確認
- 経歴や職歴の確認(業界・職種・仕事内容・使用可能なプログラミング言語など)
- 目指すキャリアビジョンの共有
- 転職先の希望条件の確認(年収・勤務地・勤務時間・業種・職種など)❺求人案件の紹介
10-3. 転職エージェントから求人紹介を受ける

面談(カウンセリング)の内容をもとに、あなたに合う求人情報をピックアップしてアドバイザーが紹介してくれる流れとなる。転職エージェントによるが、面談当日に、いくつか求人紹介を受けられる場合も。
一度に紹介される求人情報の数はさまざまで、条件面を広く取って数十社の求人案件を提案するケースもあれば、ピンポイントで条件に合う案件を1社〜数社のみ紹介するケースもありえる。
紹介された求人情報の中で応募したい案件があれば、次の選考ステップに進もう。
10-4. 転職希望先企業に応募・面接

応募する求人が決まったら、応募書類を作成して転職希望先の企業に書類を提出する。応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成も転職エージェントが手伝ってくれるので、アドバイスを反映して魅力的な内容に仕上げよう。
書類選考に通過したら、いよいよ企業との採用面接に進む。面接日時は転職エージェントが間に入って調整してくれるので任せよう。
コロナ禍以降、Web面接(オンライン面接)で行う企業が増えているが、対面面接を行う企業もあるので、確認しておくと良いだろう。もしオンライン面接を行う場合は、タブレットやパソコン、通信環境などを万全に整えておこう。
10-5. 転職先から内定・退職準備

企業面接に合格したら晴れて内定となる。給与や入社日その他条件面なども転職エージェントが調整・交渉してくれるので、遠慮なく要望を伝えるようにしよう。
入社日に向けて現職の退職日を決め、退職準備を進めよう。なにか困ったことがあれば円満退職に向けたアドバイスなども受けられるので、転職エージェントに相談してみると良い。
11. 未経験からIT転職を成功させるための3つの方法

ITエンジニアの需要がかなり伸びている昨今、「未経験でもITエンジニアになれる」という話を聞いたことがある方も多いのではないだろうか。
実際に、未経験からITエンジニアになることは可能だ。エンジニア未経験の状態からIT転職を成功させるためには、以下の3つ方法がある。
エンジニア未経験からIT転職する方法
- 無料スクール付きの転職エージェントに登録する
- 有料スクールでスキルを習得し、転職先を紹介してもらう
- 入社後に研修してくれる「未経験者歓迎」企業を探す
それぞれについてもう少し詳しく解説していく。
11-1. 無料スクール付きの転職エージェントに登録する

エンジニア未経験からIT転職する方法の1つ目は、無料で学べるスクールが付いた転職エージェントに登録する方法だ。20代限定となるが、無料で学べて転職支援もしてくれる最もおすすめの方法といえる。
5章で紹介した転職エージェント「ワークポート」は、転職支援サポートの一環として「みんスク」という完全無料エンジニアスクールの講義を受けることが可能。
開発(PHP)コース、開発(Java)コース、インフラコースの3つのコースが用意されていて、好きな時間に好きなだけ学び放題で完全無料である。北海道(札幌校)から福岡県(小倉校)まで最寄りのスクールで学べるのが魅力だ。
全くの未経験からエンジニアを目指したい方も、新しいスキルを身に着けて自信を持って転職したいという方にもおすすめの方法である。ただし「みんスク」は20代限定なので、30代以降の方は残念ながら通うことはできない。
11-2. 有料スクールでスキルを習得し、転職先を紹介してもらう

エンジニア未経験からIT転職する方法2つ目は、有料のエンジニアスクールでスキルを習得してから転職先を探す方法だ。
多くのエンジニアスクールでは、最短1〜3カ月でエンジニアスキルを習得できる。さらに、カリキュラム終了後に就業先を斡旋してくれるため、転職できる確率も高くなるためおすすめだ。
スクール名 | 受講料 | 特徴 |
---|---|---|
GEEK JOB | 217,800 円(税込)〜 | 20代なら「スピード転職コース」が無料で受講できる。 未経験でも最短1カ月でエンジニアとして転職可能。 |
DMM WEBCAMP | 690,800円(税込)〜 | 最短3カ月でプロのITエンジニアになれるコースあり。 98%の転職成功率。 |
CodeCamp | 165,000円(税込)〜 | 満足度97.1%のプログラミングレッスン。 Webやデザインコースなどもあり、プランが豊富!2カ月コースも。 |
UZUZカレッジ | 月額33,000円(税込)〜 | 1カ月単位で安価にエンジニアスキルを習得できる。 就職サポート実績も豊富で、95%以上の就職成功率を誇る。 |
オンラインで学習できるスクールや、無料体験レッスンを受けられるスクールも。ぜひ一度無料体験だけでも受けてみてはいかがだろうか。
11−3. 入社後に研修してくれる「未経験者歓迎」企業を探す

ITエンジニアの需要が高騰する中、人材は不足している状態が続いているため、最近では「未経験歓迎」「入社後研修あり」で転職者を受け入れている企業もかなり増えている。
例えば「リクルートエージェントIT」の公開求人検索で「職種:SE・ITエンジニア、キーワード:未経験」で検索すると、6,455件もの求人情報が見つかる(2022年4月時点)。求人情報詳細を見ると、「社内研修センターあり」「入社後に研修やOJTでシステム開発の基本から学べる」など、転職してから研修を受けられる企業も多い。
ただし、こうした「未経験者歓迎」企業の多くはSES企業(システムエンジニアリングサービス)であり、研修後は客先に派遣され、客先常駐で働くエンジニアになることが一般的である。一概にはいえないが、SES企業はブラックな働き方になりやすいため注意が必要だ。
未経験からスキルを習得して実務経験を身に着け、次のステップに進みたい方にはおすすめの方法といえる。
12. IT転職エージェントに関するよくある質問
最後に、IT転職エージェントを使う上で気になる「よくある質問」をまとめて紹介していく。失敗したくない方は目を通しておくと良いだろう。IT転職エージェントを利用するデメリットは?「アドバイザーから必要以上に連絡が来ることがある」「希望とは違う求人を紹介されることがある」などがデメリット。しかし、優良な転職エージェントを選べば、こうしたデメリットは無くなる。
IT転職エージェントを利用するデメリットには以下のようなものがある。
IT転職エージェントを利用するデメリット
- アドバイザーから必要以上に連絡が来ることがある
- 希望とは違う求人を紹介されることがある
- 転職を急かされることがある
- スキルや経験によっては紹介できる求人がないこともある
- 必ず転職できるわけではない
しかし、これらのデメリットの多くは、「IT転職エージェントのキャリアアドバイザーの質の悪さ」が原因である。優良なIT転職エージェントなら、適切なタイミングで転職希望者の意向に沿った求人情報を紹介してもらえる。逆に、ノルマばかりを気にして、転職を急かしたり、合わない求人情報を提案してきたりする転職エージェントは利用を辞めることをおすすめする。
IT転職エージェントを利用すると、無料で以下のような丁寧なサポートを得られる。
転職エージェントで無料で受けられるサポートの例
- 非公開求人を含めた求人情報の中から、あなたに合う求人を探し出して紹介してくれる
- 履歴書・職務経歴書の添削をしてくれる
- 面接の練習をして、面接のアドバイスをしてくれる
- キャリアの棚卸しをする中で、あなたの強みを発見してくれる
- 長期的なキャリア形成について相談に乗ってくれる
- 好条件で入社するための交渉をしてくれる
- 円満退職に向けた相談に乗ってくれる
転職を有利にスピーディーに進めるために、IT転職エージェントの利用は不可欠だ。質の悪い転職エージェントを選ばず、今回の記事内で紹介した優良なエージェントに登録することをおすすめする。IT転職エージェントはなぜ無料なの?採用が決まった時点で企業から成果報酬をもらえるビジネスモデルだから
IT転職エージェントのサポートが無料で受けられる理由は、採用が決まった時点で企業から成果報酬をもらえるビジネスモデルだからです。
企業は転職エージェントに優秀な人材を見つけてもらうための依頼を行い、実際に条件に合った転職者が入社した後、成果報酬として転職エージェントに対価を支払う仕組みだ。成果報酬の相場は、入社した人の年収の30%〜35%といわれている。
採用が決まらなければ報酬は発生しないが、採用が決まると単価が高額であるため、その分、無料で転職希望者のサポートを行えるというわけだ。すぐに転職しなくてもIT転職エージェントを使っていいの?転職時期が「未定」でも利用は可能。
IT転職エージェントは、すぐに転職しなくても利用することは可能だ。エージェント登録時に「転職時期:未定」とすれば良い。
すぐに転職しない人でも、転職エージェントを利用するメリットはある。今後のキャリアプランについての相談や、適正年収診断、情報収集などに使うことが十分できる。転職エージェントによっては、転職フェアや個別相談会を開催しているところもあるので、ぜひ最大限活用しよう。
求人情報を頻繁に受け取りたくないならば、キャリアアドバイザーに「すぐには転職しない」旨を伝えておくと良いだろう。しかし、条件に一致する求人情報を迅速に受け取りたいならば、「転職時期は決まってないが、良い求人が合ったら転職したい」と前向きな姿勢を伝えておくのがおすすめ。
転職を前向きに考えている姿勢を見せておき、優良求人が届く環境を整えておこう。
エンジニア転職エージェントまとめ
この記事では、IT業界に特化した転職エージェントの中からおすすめのサービスを厳選し、分類した上で詳しく紹介してきた。最後に転職エージェント一覧をもう一度載せるので、確認してみてほしい。
30代は、20代と比べて経験やスキルの差が出てくる年齢なので、転職活動の難易度にも差が出てきてしまう。そのため、できれば転職エージェントを複数併用し、選択肢を増やして意欲的に転職活動を進める必要がある。
なお、エンジニアやデザイナーなどIT業界で転職する場合、転職サイト(求人広告サイト)ではなく、必ずIT分野に強い転職エージェントを使うべきである。その理由は、何といっても年収アップ・待遇アップの可能性が高いからである。
現在転職市場では希少なIT人材の奪い合いが起きており、優秀なエンジニアであればあるほど給料を大幅アップさせやすい状況が続いている。仕事内容や求められるスキルが変わらなくても、転職して職種や業種、企業を変えるだけで年収が百万円単位でアップするケースもザラにあるのだ。
実際にエンジニアの年収格差が広がっており、30代前半で見ると、最高年収と最低年収の年収格差は最大で1,350万円という状況である。
年齢 | 平均年収 | 最低年収 | 最高年収 | 年収格差(最高年収-最低年収) |
---|---|---|---|---|
30歳 | 471万円 | 200万円 | 820万円 | 620万円 |
31歳 | 486万円 | 200万円 | 800万円 | 600万円 |
32歳 | 498万円 | 200万円 | 1,000万円 | 800万円 |
33歳 | 523万円 | 200万円 | 1,500万円 | 1,300万円 |
34歳 | 540万円 | 150万円 | 1,200万円 | 1,050万円 |
35歳 | 557万円 | 150万円 | 1,500万円 | 1,350万円 |
参考:Tech総研「30代エンジニア2180人に聞いた平均年収の実態と満足度」
しかし、企業に直接応募して面接する場合、待遇は今までもらっていた給与がベースになりがちである。なかなか自分では年収交渉するのが難しいだろう。だからこそ転職エージェントを活用すべきなのである。
ITに特化した転職エージェントなら、転職者のスキルや経験から適正な年収相場を客観的に判断できる。そのため、相場に基づいた適正年収を応募先企業に提示してもらうことができ、年収アップしやすいのである。
【独自調査で判明】4割の人がIT業界に転職!2人に1人が年収500万円未満の現状と解決策

- 調査対象:無作為に抽出した5,000人及びIT業界への転職経験のある400 人
- 調査期間:2023年04月13日 ~ 2023年04月19日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:Freeasyを使用したインターネット調査
転職経験のある2,538人に調査したところ、957人がIT業界に転職していると回答。割合にしておよそ4割となっており、IT業界の人気の高さが伺える。
3割の人は未経験でIT業界に転職

IT業界に転職した957人に、転職前の業種を調査したところ、36%の人が別業界で働いていたと回答。IT未経験でも転職できることが判明。
IT業界に転職した人の2人に1人は年収500万円未満

このようにIT業界への転職が盛んになってきているが、年収を調査したところ、46.5%が年収500万円未満と回答。
一方で、約18%の人は年収800万円以上と回答していることから、二極化していると推測される。
転職だけをするのではなく、年収を上げられるようにスキルアップもあわせて行うことが必要不可欠である。
年収500万円を超えるには「スキルと実績」が重要

IT業界で年収500万円を超えるために最も重要なことを調査したところ、「とにかくスキルを磨く」ことが1位に。次いで「実績を作る」ということをそれぞれ100人以上の方が指摘。
年収500万円を超えるためにはスキルアップが重要であるようだ。
年収800万円を達成するために最も重要なことは「人脈」

先ほどの年収500万円と比べ、さらにハードルの高い年収800万円の壁は、「人脈作り」が大事だと116人が回答。
次いで92人の人が「実績を作る」と回答していることから、スキルと実績を作りながら、年収の高いポジションに入れるように人脈を作ることが大事だとわかる。
IT業界の良さはスキルアップと将来性

このように年収800万円を超えるのも実力次第で可能となるIT業界。
IT業界の良さを調査したところ、「自身のスキルを身につけられる」ことが1位に。2位は「業界の将来性を感じる」ということで、年収を自分自身の努力で上げていける明るい業界であると考えられる。
IT業界の闇は「長時間労働」と「低賃金」

努力次第で年収を上げられるIT業界ですが、業務内容によっては残業時間が多くなってしまう場合も。また、会社によっては給料が低い場合もあり、職場選びは非常に重要である。
自身のスキルアップに加えて、転職先の会社情報を事前に綿密に調査しておくことがIT業界での転職には重要となる。