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高学歴ニートは意外と多い!ニートに陥る5つの原因から脱出方法までを解説

高学歴なのにニートになるのはどうして?
高学歴ニートから脱却するための方法を知りたい!

学生時代は成績優秀で有名大学を卒業したのに就職活動で一転、内定がもらえなかった、就職活動をしなかったなどで、ニートになってしまう人が一定数存在します。

高学歴なのになぜニートになってしまうのか?、陥る原因に迫り、どうしたらニートを脱却できるのか、具体的な方法やコツまでを紹介していきます。

3行でわかる高学歴ニートのまとめ

  1. ニート全体の1割強が大学・大学院卒
  2.  勉強と就職・仕事のスキルは別物
  3.  就職活動はトライアンドエラーの気持ちで挑むことが大事

営業職経験者

上田

高学歴ニートとは高学歴でありながら、アルバイトやフリーターとしている人のことを指します。

しかし、なぜ高学歴であるにも関わらずニートになってしまうのでしょうか?

今回、高学歴ニートの実態について調査しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

1.  高学歴ニートの実態は?

高学歴ニートの実態は?

全国のニート人口は、平成27年から令和元年まで50万人台と横ばいで推移していましたが、令和2年には前年比で19万人増え、69万人となっています。(参考:厚生労働省「青少年雇用対策基本方針」)

ニートは学歴が低い人がなるものだと考える人は多いかもしれません。

確かに学歴がニートになるリスクを左右する要素ではあることは間違いありませんが、高学歴でニートという人は意外に多く存在しています。

文部科学省「令和3年度学校基本調査」によれば、令和3年度の大学卒業者数583,518人のうち、約9.6%の人が進学も就職もしていません。

高学歴ニートを含む大卒ニートが多くいることが調査結果から予測できます。

非求職無業者15~34歳の学歴構成

独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
引用元:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③

上記のデータによれば、求職活動をしておらず無業状態というニートのうち、大学や大学院卒の学歴を持つ人は全体の13.2%に及んでいます。

高学歴でもニートになる可能性は大いにあり、全くめずらしいことではないと言えるでしょう。

2. 高学歴ニートに陥る原因5つ

せっかく有名大学を卒業した高学歴の人がニートに陥ってしまうの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

意外と多く存在している高学歴ニートには共通している特徴があるかもしれません。

高学歴の人がニートに陥る原因に迫っていきます。

2-1. プライドが高い

プライドが高い

営業職経験者

上田

華々しい学生時代を過ごした高学歴な人が、自分は周囲とは違う、特別な存在だと考えるのは仕方がないことです。

つい、学歴の低い人を見下してしまう 人の下で教わることに苦痛を感じるという人もいるでしょう。

しかし、勉強と就職・仕事では求められるスキルが別物であるため、高学歴であろうと社会に出ればうまくいかないことが出てくるものです。

大手企業でなければ就職しない、こんな仕事くらいできる、学歴の低い人に指示されるのは嫌というようなプライドは社会ではマイナスにしかなりません。

これまでの学歴に誇りを持つことは良いことですが、余計なプライドはできるだけ早く捨てましょう。

2-2. 挫折経験が乏しくて失敗を過度に恐れる

挫折経験が乏しくて失敗を過度に恐れる

営業職経験者

上田

成績優秀で有名大学に進学、順風満帆な学生時代に挫折経験がないと言う人が、就職活動で初めて物事がうまくいかなくなる経験をすることはめずらしくありません。

企業からの不採用通知をいくつも受け取ったり、仕事が思うようにできなかったり、思い描いていた理想とのギャップを目の当たりにすれば大きなショックを受けるでしょう。

そのまま立ち直ることができず、就職活動から遠ざかって、ずるずるとニートに突入してしまう人もいるかもしれません。

大人になってからの初めての挫折は、うまく対処ができず、失敗を過剰に恐れるようになって就職にも仕事にも消極的になってしまう可能性があります。

2-3. 社会にうまく適合できない

社会にうまく適合できない

営業職経験者

上田

進学校の高校や有名大学出身であれば、学業が忙しい、学校で禁止されていた、などの理由から学生時代にアルバイトをしなかった人も少なくないでしょう。

就職前にアルバイトで社会経験を積むことは、組織に加わり最低限のビジネスマナーが身につく貴重な機会です。

社会に出ること、働くことがどのようなことなのかを体感でき、社会に出ることに対する抵抗を和らげてくれます。

社会経験がないと、社会や仕事に対して大きな壁や恐怖を感じてしまい、結果高学歴ニートになってしまうことも起こり得るのです。

2-4. 学歴がかえってプレッシャーになる

学歴がかえってプレッシャーになる

営業職経験者

上田

学生時代、成績が優秀で有名大学に進学した人に、周囲は過剰に期待してしまうものです。

高学歴の人であれば学生時代、これぐらいできて当然と思われたり、実力以上のことを求められたりした経験があるのではないでしょうか。

これまで周囲の期待に応えようと頑張り続けてきた、という人も多いかもしれません。

そのため就職活動でも、学歴に恥じない企業に就職しなければというプレッシャーから、自分で自分を追い込んでしまいがちです。

周囲の期待に応えたい、大学の名前を背負っているというプレッシャーは、社会では自分を苦しめることになりかねないことを肝に銘じておきましょう。

2-5. やりたいことが見つからない

やりたいことが見つからない

営業職経験者

上田

学生時代は成績が良ければ周囲から褒められ、それがさらに勉強を頑張るモチベーションにつながったという人も多いでしょう。

しかし、就職や仕事は自発的に何をするかを決めて動かなくてはならず、それを周囲が褒めてくれるということもありません。

自分が何をしたいかすらわからず、考えて決断することをしてこなかった人は、やりたい仕事が見つからず、何をしたら良いか決められない状態に陥ってしまいます。

就職活動で内定をもらったのに入社しない、惹かれる企業が見つからないと、働く意義を見出せず、そのままずるずるとニートになってしまうケースもあるでしょう。

3. 高学歴ニートがまずすべきこと3つ

ニート生活は長くなればなるほど、就職には不利に働き社会にも出づらくなっていきます。

就職活動や仕事への壁を乗り越えるためにはどうすれば良いのか、まず行うべきことを紹介していきます。

3-1. 徹底的に自身の現実やプライドと向き合う

高学歴ニートがまずすべきこと3つ
徹底的に自身の現実やプライドと向き合う

営業職経験者

上田

高学歴の人が就職活動がうまくいかずニートになってしまう原因は、自分自身の中にあることがほとんどです。

そのためニートの現実から脱するためには、自分自身と向き合うことが必須と言えます。

例えば「こんな仕事、こんな会社」など、周囲を見下すような気持ちが自身の中にある場合は、どんなことが嫌なのか徹底的に追求しましょう。

いつまでも就職しないことと、小さな企業であろうと就職して精一杯できることをすることのどちらが将来につながるかは明白ではないでしょうか。

このままニートで居続けることと、今自分にできることから始めることを天秤にかけてみてください。

ニートに陥る原因となるようなプライドではなく、将来の自分のためになるプライドを育てていけるように意識して変えていけると良いでしょう。

3-2. ライフプランを立てる

高学歴ニートがまずすべきこと3つ
ライフプランを立てる

営業職経験者

上田

まずは、自分がこうありたいという理想の姿をできるだけ具体的に思い浮かべてください。

仕事だけに捉われず、働き方、生き方という視点で人生全体の理想を考えてみましょう。

どんな風に過ごしたい、誰とどんなところで、などを、家族・友人などの人間関係、生活、仕事、趣味などの要素を盛り込んで具体的にイメージすることがコツです。

10年後くらいの理想のあり方から、5年後、3年後、1年後と区切って、理想に近づくための短期的な目標に落とし込んでいきます。

時系列で落とし込んでいくことで 今何をすべきかが明確になるでしょう。

仕事に関する目標が現時点で持てなくても、人生における目標や理想があることで、仕事への向き合い方や選び方も決めやすくなります。

3-3. 社会との接点を持つ

 社会との接点を持つ

営業職経験者

上田

ニート生活の後ろめたさから、社会との接点を極力持たない、周囲の友人や知人とも疎遠になりつつあるという人は少なくないでしょう。

社会と接点を持たないまま、自分の中だけで自己完結していると、自分自身の考えと社会がどんどん乖離してしまいます。

社会との隔たりを大きくしないためにも、アルバイトやボランティア活動などで少しずつ社会と接点を持ち、人とコミュニケーションを取ることは大切です。

社会貢献できたという満足感は自信にもつながります。

小さな経験から成功体験を積み重ねていけば、社会に出て働くことへの恐怖心や抵抗も自然と薄れていくでしょう。

4. 高学歴ニートから脱出!おすすめの方法を紹介

4-1. 大手企業にこだわらない

大手企業にこだわらない

営業職経験者

上田

高学歴ニートでこれから就職活動を考えている人の中には、「大手企業でなければ就職しない」というプライドがある人がいるかもしれません。

しかし、大手企業の大半は新卒採用が主となっており、中途採用はあっても相応の経歴が求められます。

もしも、どうしても大手企業で働きたいという理想が捨て切れないのであれば、中小企業などで経験を積んで、大手企業の中途採用を狙う方が可能性は広がるでしょう。

企業形態以外の正社員など雇用条件に対する希望やこだわりにも同じことが言えます。

最初の就職で全ての希望を叶えようと考えず、働きながら理想に近づいていくつもりで就職活動に挑めると良いでしょう。

4-2. 就職エージェントを活用する

就職エージェントを活用する

営業職経験者

上田

ニートからの就職活動には、エージェントの利用がおすすめです。

ブランクがある人や、未経験の人を積極的に採用している企業の求人を扱うエージェントなどもあるので、スムーズな企業選びが期待できます。

あなたの能力や特性を客観的に分析して適した企業を紹介してくれる、書類選考や面接対策をしてくれるなど、就職活動全般でサポートを受けることも可能です。

「書類選考や面接でニート期間をどう伝えて良いかわからない」など、ニートならではの不安要素に対しても、適切なアドバイスをくれるので心強い味方となってくれるでしょう。

4-3. 職業訓練を活用する

職業訓練を活用する

営業職経験者上田

営業職経験者

上田

就職に役に立つ知識やスキルを基本的に無料で習得できる職業訓練制度についても知っておくと良いでしょう。

職業訓練は、求職中であれば誰でも利用できる公的な制度です。

講座はWeb制作やデザイン、プログラミング、介護、宅建など種類も豊富で、期間は3ヶ月〜6ヶ月、中には1〜2年という長期の講座まであります。

今後、就職活動を行う上でスキルアップを図りたい、仕事に役立つスキルを身につけたいと考える人は、まずは最寄のハローワークに問い合わせてみてください。

講座修了後には就職先の斡旋なども行っているので、スキルを身につけてスムーズに就職できる可能性も広がります。

4-4. 就職以外の道を模索する

 就職以外の道を模索する
営業職経験者上田

営業職経験者

上田

働き方が多様な現代は、就職だけがニートから脱する方法とは言い切れません。

スマホやインターネット環境さえあれば、個人で仕事を獲得して収入を得ることも可能です。

活かしたいスキルや、今後思い描く理想の将来が、企業に属さなくてもできることであれば、フリーランスなど自営業を検討してみても良いでしょう。

一人で気楽、好きな時に働けば良い、働いた分が全て収入になるなどメリットも多い自営業ですが、決して簡単ではありません。

仕事の獲得から、連絡業務、経理処理まで何から何までを一人でこなすのは、責任が大きく、企業に属するのと同じように人とのコミュニケーションも必須です。 

明確な目的を持たずに、単に就活から逃げるために起業するのであればやめたほうが良いでしょう 

5.  【まとめ】就職活動の壁を乗り越えて高学歴ニートからいち早く脱却する!

3行でわかる高学歴ニートから脱出する方法まとめ

  1. まずは自身のプライドや現実と向き合う
  2. 自己分析をして学歴以外の自分自身のことを知る
  3. 就職エージェントや職業訓練を活用してみる

高学歴ニートに陥る原因は、プライドやプレッシャーなど自分の中にある問題が大きく関係していることがわかります。

ニートを脱却するためには、自分自身と向き合い、プライドやプレッシャーをコントロールしていく必要があるでしょう。

同時に、どんな仕事がしたいか、自分にできることは何か今後の人生についてじっくり考えてみてください。

進みたい方向が決まれば、就職エージェントや職業訓練など、受けられるサポートを活用してより早いニート脱却を目指していきましょう。

6. 高学歴ニートついてよくある質問

高学歴ニートにならないためにできることはありますか?
自分の欠点から、得意なこと、どんなふうに生きたいか、まで自己分析を行い自分のことを知っておくことが大切です。
問題が起こった時にも対処がしやすくなります。
高学歴ですが3年間ニートです。どのように求人を探せば良いでしょうか?
中途採用の企業の中には、ブランクOKや未経験歓迎といった企業も存在します。
検索時に条件設定をして探すことができます。
または、就職エージェントの活用もおすすめです。
ニートでも高学歴であれば就職に有利になりますか?
ニートである以上、学歴は有利にも不利にもなりません。
学歴が有利に働くのは新卒採用のみと考えた方が良いでしょう。
高学歴ニートにおすすめの職業を教えてください。
人手不足で需要の高い業界や、未経験を積極採用している職種、スキルではなく実績重視の職種は就職しやすい傾向にあるでしょう。
具体的には人手不足で需要が高いITエンジニア、未経験OKの求人が多い営業職、建設業界などです。