発達障害者におすすめの転職サイト・エージェント11選【グレーゾーンでも可】

発達障害 転職エージェント

発達障害でもエージェントを利用して転職を成功できる?
障害者雇用枠と一般雇用枠のどちらが良いのだろう?
発達障害であることを伝えるべき?伝えないほうが良い?

この記事に辿り着いたあなたは、発達障害だけど転職したい、けど難しいのでは?と思っているのではないだろうか。

結論、発達障害に理解がありサポートに慣れている特化型転職エージェントと総合型の転職エージェントを併用することで転職はよりしやすくなる。

本記事では、発達障害の人が理想のキャリアを叶えるために利用してほしいおすすめの転職エージェントや、賢く使いこなすためのコツなどを解説する。

発達障害の人が無理なく働ける環境や、転職活動時の注意点もまとめているため、是非参考にしてもらいたい。

もし、選ぶのに迷ったら障害がある人の転職支援に特化している「LITALICO仕事ナビ」がおすすめだ。

支援実績は10,000人を超え、利用者の転職後の定着率は91%を誇るので、登録必須のエージェントだ。

また、完全に発達障害者向けに特化した転職サポートを行なっている株式会社Kaienの「Kaien」という人材紹介サービスに登録するのもおすすめだ。

厚生労働省のパンフレットにも紹介されているように、全国でも珍しい、発達障害に特化した人材紹介事業であり、転職サポートも充実しているため、ぜひ登録しておこう。

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1. 【特化型】発達障害の人におすすめの転職エージェント11選

発達障害の方で転職を考えている場合、発達障害に理解がある障害者転職に強みを持った転職エージェントを利用することをおすすめする。

発達障害を持っている状態で、転職は難しいと考えている人も、一度利用してみることで転職に関して不安は払拭されるだろう。

後に紹介する総合型転職エージェントと併用することで、あなたの転職成功率はグッと高まるため、特化型と総合型はそれぞれ1社ずつは最低登録しておこう。

サポートエリアが狭いものや特定の職種に特化したものが多いため、自分に合ったサービスを見つけてもらいたい。

今回紹介する、発達障害に特化したおすすめの転職エージェントは以下の11つである。

今回紹介する11の転職エージェントは、下記の基準で選定しているため、どういう基準で選んでいるのかを知りたい人は参考にしてほしい。

  • サポート実績
  • 取り扱い求人数
  • 何かしらの属性に強みがある

1-1. 転職前後も手厚いフォローを求めるなら「LITALICO仕事ナビ」

LITALICO仕事ナビは、支援実績は延べ10,000人を超え利用者の転職後の定着率は91%を誇る実績ある転職エージェントだ。

就職準備の段階で200種類以上の豊富なプログラムから一人ひとりに合ったカリキュラムを組み、本人の体調を整えながら仕事に必要なスキルが身につく支援を受けられる。

さらに、4,500社を超えるインターン先から、自分に合った職種や働き方を見つけられる体制を整えているのも大きな特徴だ。

このほかにもセミナー・オンライン講座・コミュニティイベントなどを頻繁に開催し、手厚いフォローで就職支援を行っている。

障がい者雇用に特化した転職エージェントを探している場合は登録必須といえるだろう。

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1-2. ハイクラス・年収アップを狙うなら「ランスタッドチャレンジド」

ランスタッドチャレンジドは、世界最大級の人材サービス企業「ランスタッド」が運営する障がい者向けの転職エージェントだ。

取り扱い求人の年収やレベルが比較的高く、ハイキャリア寄りの求人を探したい人におすすめのサービスといえる。

さまざまな障がいに対応しているが、精神障がいの場合は1都3県在住者のみがサポート対象となる点は理解しておく必要がある。

加えて「一般企業での週30時間就労実績が2〜3年」または「フルタイムで一般企業の一人配属部署で就労実績が2〜3年」の経験を持つ人のみが対象となっており、利用条件のハードルはやや高い。

とはいえ、障がい者雇用のなかでは数少ないハイクラス求人を多く扱っているため、ほかの転職エージェントとは差別化できており、立ち位置が少し異なるといえるだろう。

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1-3. 細かな条件で求人検索もしたいなら「dodaチャレンジ」

発達障害 転職エージェント 特化 dodaチャレンジ
引用元:dodaチャレンジ

dodaチャレンジは、大手転職サービス「doda」を運営するパーソルグループが提供している、障がい者の転職支援実績No.1の転職エージェントだ。

同社によると、利用者満足度は98%と高水準を謳っている。

すでに障害者手帳を持っている人、または申請中の人のみ利用できるサービスとなっており、東京・大阪・名古屋周辺で転職したい場合におすすめの転職エージェントである。

全体の9割が非公開求人で占められており、大手企業や人気企業への支援実績も豊富。

加えて自身でも能動的に求人検索ができるうえ、「時短勤務可能」「在宅勤務可能」「ハイキャリア」など多様な条件検索ができるのも特徴だ。

レアな求人にアクセスしたい人や、キャリアアドバイザーからの紹介を待つだけでなく、自分からも積極的に求人を探したい人に向いているサービスといえるだろう。

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1-4. 能動的に転職活動を進めたいなら「atGPエージェント」

atGPエージェントは、すでに障害者手帳を持っている人や申請中の人を対象とした転職エージェントで、能動的にさまざまな方法で求人探しやアプローチしたい人におすすめ。

特筆すべき特徴は以下4つのアプローチで幅広く転職活動を進められる点だろう。

  • 転職エージェントのサポートを受ける
  • 自分から能動的に求人情報を検索する
  • 企業からのスカウトを待つ
  • 就労移行支援サービスを受ける

転職エージェントのキャリアアドバイザーは障がい者の転職に精通しているため、あなたの症状や状況に合わせて適切なアドバイスをしてもらえるはずだ。

転職エージェントからのサポートを軸として、ほかのアプローチで応募企業の選択肢を増やすのが賢い使い方だろう。

なお、ハイキャリアの転職を望む人には、同社が提供している「アットジーピーハイクラス」もあわせてチェックしておくと良いだろう。

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1-5. 当事者目線に立ったサポートを受けたいなら「ソーシャル・パートナーズ」

ソーシャル・パートナーズは、人材会社大手のアデコグループが運営する転職エージェントである。

すでに障害者手帳を持っている人、または申請中の人のみを対象としており、特に関東圏で転職を考えている人におすすめだ。

障がいへの理解がある企業や、受け入れ態勢が整っている企業、多様な働き方ができる企業を厳選して紹介しているのが強みである。

また、運営会社のアデコグループ自体も積極的に障がい者雇用を行っている。

そのため、ほかの転職エージェントより障害者雇用が身近であり、当事者目線に立ったサポートをしてくれる可能性がある。

ただし、対応エリアが関東圏のみに限られるため、居住地が圏外の場合や関東圏への通勤が困難な場合はほかの転職エージェントを利用したほうが良いだろう。

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1-6. レアな非公開求人に出会いたいなら「エージェントサーナ」

エージェントサーナは、障がい者の転職業界で約30年の歴史を持つ老舗の転職エージェントで、関東・関西近郊で転職したい人におすすめだ。

扱う求人はすべて非公開求人であり、エージェントサーナでしか扱っていないオリジナリティの高い独占求人が大半を占めているのが大きな特徴といえる。

また、利用者の6割以上が最初の面談から2か月以内に内定を獲得している確かな実績があるため、関東・関西近郊であれば登録必須の転職エージェントだろう。

なお、エンジニア職志望の場合は同社が運営する障がいを抱えるエンジニアに特化した「テック・エージェントサーナ」も合わせてチェックしておくと良いだろう。

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1-7. ある程度のビジネススキルがあるなら「DIエージェント」

DIエージェントは、10年以上の歴史を持ち、延べ7,500人以上の障がい者転職を支援してきた実績がある転職エージェントだ。

関東・関西近郊で転職したい人で、職業訓練を必要としない程度のスキルがある人におすすめである。

通常であれば自分の希望条件に合う求人がなければ「紹介する求人がない」と処理するのが一般的だが、DIエージェントは希望条件をもとに交渉してくれる点がほかとは異なる特徴だ。

ただし、電話対応やパソコン操作といった基本的なビジネススキルの習得支援は行っていないため、支援を必要としている人は注意が必要である。

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1-8. 事務職・管理系職種・大手の求人を探したいなら「リコモス」

発達障害 転職エージェント 特化 リコモス
引用:リコモス

リコモスは2018年9月創業と転職エージェントとしては後発でありながら、東京では大手に引けを取らない求人数を誇る転職エージェントだ。

東京都の求人に特化しているため、東京近郊で転職したい人におすすめのサービスといえる。

対象エリアは狭いものの、大手や上場企業の求人も扱っている質の高さが特徴といえる。

表面上は転職サイトのような見た目で求人を閲覧できるが直接応募はできず、リコモスと面談したうえで求人を紹介してもらう必要がある点には注意が必要だ。

事務職や管理系職種の求人も多いため、条件に合う人は登録しておいて損はないサービスといえるだろう。

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1-9. しっかりしたサポートを求めるなら「マイナビパートナーズ紹介」

マイナビパートナーズは、人材大手企業「マイナビ」が運営する2020年に開業した転職エージェントだ。

確かな実績に裏付けられた手厚いサポートを受けたい人、かつ関東圏で転職したい人におすすめのサービスである。

特例子会社のため、グループ全体で培った豊富な実績とノウハウが強みであり、正社員・契約社員の求人が多くを占めており、新卒で応募可能な求人も扱っているのが特徴だ。

人材業界における高い実績とネームバリューはあるものの、扱っている求人は関東圏が大半であり、数自体もまだ多くはない。

今後の求人数の増加とサポートエリアの拡大に期待しつつ、継続的にチェックしておきたい転職エージェントといえるだろう。

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1-10. 20〜30代の障がい者転職なら「障害者雇用バンク」

障害者雇用バンクは、首都圏・大阪近郊の20〜30代だけが利用できる総合転職サイトだ。

ほかの転職エージェントと大きく異なるのは、就労移行支援事業所やハローワークの求人もまとめて検索できる点だろう。

首都圏・大阪における未経験転職に強く、特に事務職の転職を希望している人におすすめのサービスだ。

また、アフターフォローが手厚いとの声も多く、転職準備から入社後までトータルでサポートしてくれるため心強い。

未経験での転職に強い半面、求人の大半は事務職や製造系職種が占めているため、これらの条件に合致する場合は登録してみると良いだろう。

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1-11. 年収アップを狙いたいなら「トゥモローブライト」

トゥモローブライトは、東京近郊に特化した、ややハイクラス寄りの転職エージェントだ。

年収400万円以上の正社員求人を中心に扱っているため、東京近郊で転職をしたい人で年収アップを狙いたい場合におすすめのサービスである。

求人の質は高い一方で、少数精鋭で運営されている小規模なエージェントのため、サポートエリアは東京近郊のみとなっている。

求人数が多く規模の大きな転職エージェントをメインとしつつ、東京近郊の人がより間口を広げる目的で利用すると良いだろう。

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2.【総合型厳選】発達障害の人がまず登録しておきたい「マイナビエージェント」

マイナビエージェントは、20代・30代の転職に強みがあり、非常に手厚いサポートで評判高い転職エージェント。

総合型転職エージェントの中でも、特に登録することをおすすめしたいエージェントだ。

さまざまな業界の転職市場に詳しいキャリアアドバイザーがいるため、転職希望者にぴったりな他業種をおすすめしてくれる場合がある。

企業とやりとりを行うリクルーティングアドバイザーは、社内の雰囲気や働く人の様子を徹底的にリサーチ。

キャリアアドバイザーにも企業の情報が共有されるので、転職希望者の強みと企業の求める人材像がマッチしているか判断して紹介してくれる。

転職が初めての方も多く、一つひとつの質問に応じてくれるため、手厚いサポートを受けたい方におすすめだ。

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3. 発達障害であることは転職エージェントに伝えるべき【悩んでいる人必見】

発達障害であることを転職エージェントに伝えるべきかどうかは悩ましいところだろう。

一人ひとりの状態や考え方によってどちらが良いかは異なるので、一概にはいえないのが実情だ。

ただ、担当エージェントには発達障害であることを伝えるのをおすすめする。

発達障害のことを伝えれば、担当エージェントはあなたを理解した上でサポートできるため、ミスマッチな職場の紹介を減らすことにつながる。

なお、発達障害であることを開示して就労することを「オープン就労」、逆に開示せずに就労することを「クローズ就労」といい、両者にはそれぞれメリット・デメリットがある。

双方の違いを理解したうえで、あなた自身の状況に合うほうを選択すると良いだろう。

4.オープン就労とクローズ就労のメリット・デメリット

オープン就労とクローズ就労のメリット・デメリットを紹介する。

それぞれどのような違いがあるのか、詳しくみていこう。

4-1. オープン就労のメリット・デメリット

メリットデメリット
発達障害の事実を隠すストレスや不安がない
就労支援機関のサポートを受けられる可能性がある
障がいに配慮があり働きやすい仕事を見つけやすい
一般求人に比べて求人数・選択肢が少なくなる
一般採用に比べて給与が少なくなる可能性がある

独力で転職活動を行うと求人探しや内定獲得までの難易度が高い

発達障害であることを開示するメリットは、障がいに対して理解ある人たちや環境のなかで転職活動ができ、就労後も一定の理解が得られた環境で無理なく働けることだろう。

また、「発達障害であることが周囲に知れたらどうしよう」という不安やストレスを抱えずに済むのは大きなメリットではないだろうか。

一方で、必ずしもそうなるという話ではないが、一般採用に比べて選択肢が少なくなることや、条件が悪くなる可能性があるデメリットは念頭に置いておく必要がある。

発達障害であることを伝えたうえで行う転職活動には、通常とは異なる戦略が必要になるため、自分だけで転職活動をすると難易度が大きく変わる可能性が高い。

専門のサービスが複数あるため、プロの力を借りるのが無難だろう。

もし、同じ発達障害の人の悩みや状況などを知りたい人や、同じ境遇に立つ人とコミュニケーションを知りたい人は、「発達障害バー」というものがあることも知っておこう。

東京の神田にあるバーであるが、店主も発達障害を抱えており、その店に来る客も発達障害を抱えている人ばかりだ。

ニュースでも詳しく紹介されているため、「こんな場所があるんだ!」と思った人はぜひ足を運んでみてほしい。

4-2. クローズ就労のメリット・デメリット

メリットデメリット
障がい者採用に比べて給与が高くなる可能性がある
一般求人すべてが対象になるため、求人数や選択肢が豊富
発達障害に対する理解や配慮は受けられない
発達障害の事実が知られるかも知れないという不安やストレスがつきまとう

クローズ就労の場合は一般的な転職と同条件で活動することになるため、求人の数や内容のハンデがないのがメリットといえるだろう。

一方クローズ就労の場合、障がいを抱える人への理解が浅い、フォロー体制や受け入れ体制が整っていない企業も多く存在する。

障がいの程度や考え方、状況により個人差がある部分だが、ここで挙げたものがデメリットと感じられない場合はクローズ就労を選択するのも良いだろう。

5. 発達障害の人が失敗しない転職エージェントの選び方3選

発達障害の人が失敗しない転職エージェントの選び方は、以下の3つ。

5-1. オープン・クローズ就労の方向性を決める

まずはオープン就労・クローズ就労のどちらで進めていくかを決める必要がある。

転職活動の方法や応募できる求人などは、オープン・クローズ就労のどちらを選択したかによって大きく異なるからだ。

ここでは参考程度に判断基準の例を挙げておく。

  • 業務遂行に支障が出そうなら「オープン就労」かつ「障害者雇用」
  • 業務遂行にあたって配慮が必要なら「オープン就労」
  • 業務上密接に関係する人だけ配慮してもらえれば良い場合は「セミオープン就労」
  • 配慮が特に必要なければ「クローズ就労」

障害者雇用枠で転職する場合、理解と配慮が得られる環境で安心して働けるが、待遇が低くなる傾向がある。

誤解されやすい点だが、「オープン就労=障害者雇用」かというと、決してそうではない。

数こそ多くないものの、一般雇用枠でも企業や職種によっては配慮してもらえる場合もあるため、そのような企業を探す前提で一般雇用枠で転職活動をするのもひとつの選択肢だ。

ただし、条件に合う企業や仕事を見つけるのは簡単ではないため、その点を理解しつつ自身に合った方法を選ぶと良いだろう。

障害者雇用で転職する場合、おすすめの企業条件が2つあるため、下記を参考にしてほしい。

  1. 自分の障害特性に配慮が得られ、長く働ける会社
  2. キャリアアップのある会社

上記2つの条件に当てはまる企業があれば、障害者雇用で転職する際におすすめと言えるため、上記の条件は知っておこう。

より詳しく解説された動画もあるため、興味のある方は参考にしてみてほしい。

オープン就労・クローズ就労に関して、実際に発達障害を持つ方の口コミも下記に掲載するため、参考にしてみると良いだろう。

X(Twitter)より引用
X(Twitter)より引用

5-2. 障害に理解のあるエージェントを選ぶ

発達障害に限った話ではないが、オープン就労を選択する場合は障がいを抱える求職者に理解のある転職エージェントを選ぶことが重要である。

どのように対応すべきかわからない転職エージェントは論外だが、発達障害でも応募できる求人を保有していなければ転職活動は難航してしまうからだ。

大手の転職エージェントであれば求人数が非常に多いため、発達障害の場合でも問題なく対応できる可能性が高い。

しかし、あくまでも対応はできるということであり、特化はしていないため、障がい者特有の戦略を理解しており支援実績のあるエージェントを選ぶのが無難だろう。

特に「LITALICO仕事ナビ」なら、障害者の転職支援実績は延べ10,000人を超えており、利用者の転職後の定着率は91%を誇るなど、高い実績を持っている。

どの転職エージェントにするか迷った際には、LITALICO仕事ナビに登録しておこう。

障がい者全般に寄り添う力のある転職エージェントをまとめた記事もあるため、併せて参考にしてみてほしい。

>> (無料)LITALICO仕事ナビに登録する

5-3. 志望する分野に強いサービスを選ぶ

自分が志望する業界・職種に強いサービスを選ぶのも成功への近道である。

というのも、転職エージェントにはそれぞれ特色があり、特定の地域に強い、特定の職種に強い、第二新卒や未経験転職といった特定の属性に強いなど、得意・不得意な領域が異なるからだ。

自分が転職したいと考えているエリア・職種に強いサービスを選ぶことで求人の選択肢が増え、有効な転職サポートを受けられる可能性が高まることを覚えておこう。

6. 転職エージェントを賢く利用する5つのコツ【失敗したくない人必見】

転職エージェントを賢く最大限に活用するためのコツは、以下の5つだ。

6-1. 転職エージェントの仕組みを理解しておく

前提として、転職エージェントは転職後の定着と活躍まで見据えて、あなたの転職が成功するよう全力でサポートしてくれる存在である。

加えて、そのほとんどが完全無料で利用できることは最低限理解しておくべきだ。

なぜなら、転職エージェントはあなたの転職が成功してはじめて企業から報酬を受け取れる「成果報酬型」のビジネスモデルとなっているからだ。

加えて、あなたがなんらかの理由で早期退職してしまった場合、転職エージェントは受け取った報酬の一部または全額を企業に返金する契約になっている場合が多い。

このような仕組みのビジネスであるため、必然的にあなたと企業の双方が十分納得し、入社後に活躍できるマッチングを実現する必要があるのだ。

一方で、すぐに転職する気がない、求人を紹介してもなかなか応募の判断をしないといった消極的な人は、転職に成功する可能性(=報酬を得られる可能性)が低いと判断されやすい。

そのため、サポートが手薄になる傾向があるため、注意しておこう。

6-2. 2〜5つ程度の転職サービスを併用する

発達障害であるかどうかに関わらず、2〜5つ程度の転職サービスを併用するのが鉄則である。

なぜなら、転職エージェントによって保有している求人、サポートの質、交渉力などが異なるため、併用すればその分転職成功の可能性が高まるからだ。

あわせて、複数の転職エージェントを使ってみることで程度の比較も可能になる。

たとえば、A社では「オープン就労は不利になるから伏せたほうが良い」と言われ、B社では「無理なく働くためにオープン就労を選択したほうが良い」と言われる可能性もある。

併用することで幅広く求人情報を集めつつ、自分に合ったサービスを取捨選択する戦略が有効だ。

登録する際には、総合型の「マイナビエージェント」、特化型の「LITALICO仕事ナビ」を併用することで転職成功率をUPさせられる。

6-3. 希望条件や変更してほしいポイントをはっきり伝える

キャリアアドバイザーとのやり取りは、具体性と明確さが重要である。

なぜなら、彼らにこちらの希望が正しくが伝わらないと、希望に合った求人を紹介しづらい側面があるからだ。

もちろんサポートしてくれる相手の気持ちには配慮すべきだが、「この条件だけは譲れない」「この求人のここがこうだったらもっと良い」という情報を具体的に伝えたほうが、キャリアアドバイザーもピントを合わせやすい。

転職エージェントのクチコミを見ると「希望条件に合わない求人ばかり提案された」という趣旨の意見が散見されるが、これは半分正しく、半分誤っていると考えるべきだろう。

キャリアアドバイザーはあなたからのヒアリング結果をもとに求人を紹介するが、あなたには見えていない共通点やその求人のメリットを考慮して紹介する求人を選択している可能性があるからだ。

紹介された求人に違和感を覚えた場合は、遠慮なく「なぜその求人をおすすめしてくれたのか」を確認してみてほしい。

6-4. キャリアアドバイザーと相性が良くない場合は変更を検討する

規模が大きく多数のキャリアアドバイザーを抱えている転職エージェントでは、担当者の変更が可能である。

少なからず質の低い(経験の浅い)キャリアアドバイザーも一定数存在しており、そのような担当とやり取りを続けてもなかなかスムーズに進まず、転職活動が長期化してしまうリスクもある。

大手の場合は、公式ページに担当アドバイザーに関する相談窓口を設けていることも少なくないため、やり取りに不安・不満がある場合は担当を変更できないか確認してみると良いだろう。

相手は転職のプロである前に1人の人間のため、性格の違いやあなたとの相性の良し悪しといった個人差があるのは避けられないことだ。

転職活動がスムーズに進むかどうかはキャリアアドバイザーの質によって大きく異なるため、有事の際は速やかに変更を検討すると良いだろう。

キャリアアドバイザーの質が高いと評判のある「マイナビエージェント」は、転職希望者全員におすすめしたい。

一人ひとりに寄り添ったサポートで、もちろん障がいを持っていたとしても真摯に対応してくれる。

転職エージェント選びに迷った際には、マイナビエージェントに登録しておこう。

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6-5. 譲れない条件を明確にする

転職活動をスタートするまえに、「今回の転職で譲れないポイント」を明確にしておくことが非常に重要である。

求人を選ぶ際、内定後に承諾の判断をする際など、随所で転職活動の羅針盤の役割を果たしてくれるからだ。

希望条件が曖昧だと迷うシーンが増えてしまい、そうかといって条件が細かすぎると今度はマッチする求人がなくなってしまう。

希望条件の数にもよるので一概にはいえないが、すべての条件を満たすのは難しいと理解したうえで動くべきだろう。

ではどうすれば良いかというと、今回の転職活動で求めている希望条件を洗い出し、優先順位をつける方法をおすすめしたい。

あらかじめ決めておいた優先順位と照らし合わせて応募や内定承諾の判断をすれば、転職活動で迷ったり悩んだりするシーンを大幅に減らせるはずだ。

7. 発達障害の人が転職を成功させるための6ステップ

発達障害の人が転職を成功させるための流れを紹介する。

STEP
複数の転職エージェントに登録する

複数登録しておけば各社の違いを肌で感じることができ、サービス自体やキャリアアドバイザーの良し悪しの判断もしやすいはずだ。

合わないと感じる転職エージェントが出てきた場合は追加でほかのサービスに登録して、常時4〜5つのサービスが稼働している状態を維持しよう。

登録する際には、総合型の「マイナビエージェント」、特化型の「LITALICO仕事ナビ」を併用することをおすすめする。

STEP
履歴書・職務経歴書を作成する

ここでは自分の観点で構わないので、履歴書と職務経歴書を作成しよう。

転職エージェントに登録する際にWeb上で応募書類に記載するような内容の入力が求められるため、事前に作成しておくと後々スムーズだろう。

なお、応募書類はあとから転職エージェントのキャリアアドバイザーに添削してもらえるので、必要な情報が漏れなく網羅されていれば、レイアウトや言い回しなどの細かい点に悩む必要はない。

STEP
キャリアアドバイザーと面談する

無事登録が完了すると、程なくして登録したメールアドレスやマイページ宛に面談の案内が届くので、適宜対応していこう。

直接オフィスに招かれる場合もあるが、近年ではオンライン面談に対応している転職エージェントも多いため、対面することに不安がある場合は確認・相談してみると良いだろう。

実際の面談では最低限のビジネスマナーは守りつつ、あまりビジネスライクにならず、あなたらしさを出してざっくばらんに話すことをおすすめする。

キャリアアドバイザーはあなたの要望をできるだけ詳しく知りたいと考えており、情報の解像度が高いほど精度の高いサポートが期待できるためだ。

ここであらかじめ決めておいた「譲れないポイント」や「希望条件の優先順位」が役立つので、あわせて伝えておくと良いだろう。

STEP
紹介された求人の応募可否を判断する

提出した情報や面談内容をもとに、追ってキャリアアドバイザーが求人を紹介してくれる。

企業とのやり取りはすべてキャリアアドバイザーが代行してくれるため、あなたは紹介された求人に応募するかどうかを伝えるだけで良い。

なお、紹介してもらった求人が条件に合わないなど、なんらかの違和感を感じた場合はキャリアアドバイザーに意図を確認してみることをおすすめしたい。

一見すると的はずれな求人に見えても、なんらかの意図やメリットがあってその求人を紹介してくれている可能性があるからだ。

STEP
応募書類の添削をしてもらい応募する

応募したい企業が出てきたら、書類の添削をしてもらおう。

なぜなら、応募する企業に合わせて応募書類の見せ方・アピールポイント・細かな表現をカスタマイズすることで書類選考の通過率が上がる可能性があるからだ。

なお、応募書類の添削はサービスへの登録時や企業への応募時など、転職エージェントによって若干異なるので留意しておこう。

STEP
面接対策をしてもらい面接に臨む

転職エージェントは企業側の採用担当者(面接官)や面接に進んだ求職者しか知り得ない貴重な情報を持っており、この情報をもとにした具体的な面接対策を実施できる

面接対策に用いられる情報とは、たとえば以下のようなものだ。

  • 選考は全部で○次まであり、それぞれ面接官には誰が出てくるか
  • 具体的にどのような質問をされたか
  • 回答が合否にどのように影響したか
  • その面接官が好む回答や傾向

独力でこのレベルの面接対策を行うのは事実上不可能であり、このような情報があるのとないのとでは、選考通過率に大きな差が出るのは明白だろう。

まとめ|転職エージェントを活用して有利に転職活動を進めよう

発達障害の人が転職活動をする場合は、積極的に転職エージェントを活用するのがおすすめだ。

一般の転職活動でさえやり方や方向性に迷う人は非常に多く、発達障害を抱えながらとなるとこれに加えて特有の戦略が必要となるため、なおさらその傾向は強くなるだろう。

転職エージェントはそのような人たちの心強いサポーターとなり、転職成功まで伴走してくれる貴重な存在といえる。

自分に合ったサービスを賢く利用して、効率的かつ有利に転職活動を進めていってもらいたい。

発達障害の人が転職する際によくあるQ&A

発達障害の人が転職する際によくある疑問に対する回答を紹介する。

発達障害の診断基準に満たない(グレーゾーン)の場合はどうすればいい?

発達障害の診断基準に満たない(グレーゾーン)場合は、自身の症状をしっかり把握して転職エージェントに伝え、自分に合った求人を探してもらうと良いだろう。

というのも、障害者雇用枠での転職は障害者手帳がないと利用できないためだ。

発達障害の症状は個人差が大きく、グレーゾーンのなかには比較的症状が軽い人もいれば、微差で診断基準を満たしていない人など、その傾向が特に顕著だろう。

このような事情をふまえて、転職エージェントから適切なサポートを受けるためには、どのような症状・状態にあるかを正しく伝える必要がある。

発達障害で転職をするのは難しい?

一人ひとりの症状や企業ごとの基準が異なるため一概にはいえないが、身体障害者や内部障害に比べるとやや難しい傾向がある。

なぜなら、身体障害者や内部障害は配慮すべき点がわかりやすく業務への支障が出にくい反面、精神障害は目に見えない部分が多く配慮の難易度が高くなるためだ。

一方で、精神障害のなかではうつ病などの気分障害や統合失調症に比べると、発達障害のほうが配慮しやすいため、転職もしやすい傾向がある。

いずれも発達障害を抱える人の転職可否を決定づけるものではなく、あくまで「その傾向がある」という程度である点には留意してほしい。

適したサービスを活用しサポートを受ければ転職は十分に可能なので、ぜひ前向きにチャレンジしてみてもらいたい。

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