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理学療法士に後悔した理由トップ5【現役PTの5人に聞いてみた】

理学療法士 後悔

理学療法士に後悔?目指しているから参考に知りたいなぁ
現役の理学療法士です。PTに後悔しているのですが、どうすればいいでしょうか?

このような悩みを解決します。

僕は回復期病院で人事(採用)をしていたので、理学療法士だけでなく、作業療法士・言語聴覚士と密接に関わっていました。

今回は、理学療法士に後悔した理由を「現役の理学療法士に聞いた」のでご紹介します。

理学療法士を目指している方にとっては特に参考になると思うので、じっくり読んでいってください。

また、現役の理学療法士でPTになったことを後悔している方向けに「理学療法士以外の選択肢」もご紹介します。

理学療法士は職種の選択肢が豊富なので、後悔しても絶望はする必要ありませんよ!

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理学療法士になって後悔した理由トップ5【現役PT5名に聞いてみた】

元人事の人脈を駆使して、現役の理学療法士5名に「理学療法士になって後悔したこと」を聞いてみました。

上から順に、より共感されたことをまとめたので参考にしてください。

PTに後悔した理由①:給料が安い

理学療法士に後悔した理由で圧倒的1位だったのは、給料が安いことでした。

理学療法士の給料は安いです。

理学療法士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ) グラフ
出典:求人ボックス「理学療法士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

求人ボックス(PT平均年収)    によると、理学療法士の平均年収は369万円ということがわかります。(2024年3月確認時点)

平均で359万円なので、20代・30代の若手は300万円を切ることもあるでしょう。

さらに驚いたことがあります。

理学療法士の業務内容は、勤務歴が延びれば延びるほど増えるにもかかわらず、給料は増えないとのことです。

1年目から10年間、同じ職場に勤め続けても、理学療法士の手取りに大差がありませんでした。

これって、本当に絶望ですよね…

理学療法士は増えすぎていること、診療報酬的に給料が増えにくいことなどが原因ですが、それにしてもやる気がそがれる事実でしょう。

PTに後悔した理由②:サービス残業がデフォ

理学療法士に後悔した理由で2番目に多かったのは、サービス残業の多さです。

これには、人事としても納得ですね。

なぜなら、毎日最低でも30分、長ければ2時間程度のサービス残業が常態化していたから。

リハビリ職は「奉仕の精神」なので~という理由で、患者のためのサービス残業が横行していたんです

リハビリ職は基本的にブラックなので、就職前に現場を見ることをおすすめします。

説明会でやけに明るく歓迎されたらほぼ確実にブラックですよ。

すぐに人が辞めるから、説明会で明るく振舞っているだけですからね…

PTに後悔した理由③:自己研鑽が多い

理学療法士に後悔した理由で3番目に多かったのは、自己研鑽が多いことでした。

自己研鑽という名の、強制的な自己投資ですね。

具体的には、

  • 有料セミナー参加
  • 有料研修参加
  • 有料学会参加
  • 勤務後の勉強会

などですね。

有料セミナーと有料研修会、有料学会は外部の機関が開催しているもので、理学療法士としてのスキル向上を目的としています。

参加費はピンキリですが、2000円~1万円前後が多いですね。

問題なのは、宿泊費や交通費がプラスでかかること。

参加費自体は会社が負担することもあるのですが、宿泊費や交通費は自費なのです。

そして、宿泊費と交通費がかなり痛いとのことでした。

参加したくないのにさせられて、そのうえで宿泊費・交通費が自腹とかありえませんよね…

PTに後悔した理由④:休みがとりにくい

理学療法士に後悔した理由で4番目に多かったのは、休みがとりにくいことでした。

有休は毎年与えられるものの、使えるチャンスが限られているのが理学療法士です。

というのも病院の場合、外来・入院問わず担当患者がある程度決まっていることが原因ですね。

休んでしまうと患者に迷惑がかかるため、休みにくいというわけです。

休めるとしても、法律で決まった「年間5日+数日」程度であり、リフレッシュのための長期休暇を取得している人は一人もいませんでした。

PTに後悔した理由⑤:昇給・昇進がほとんどない

理学療法士に後悔した理由で5番目に多かったのは、昇給・昇進がほとんどないことでした。

給料の安さに関連しています。

理学療法士は1年目から同じ職場で頑張り続けても、昇進はおろか、昇給すらほとんどありません。

年間で数千円上がればいい程度ですからね…

ガッツリ稼ぎたい人にとっては、理学療法士は向いていないかもしれません。

とはいっても、理学療法士で稼ぐ手段はあります。

副業と転職です。

詳細は、勝ち組PTに聞いた!最も簡単に理学療法士が勝ち組になる方法でまとめているので参考にしてください。

理学療法士になって後悔しない人の特徴

それでは、どのような人が理学療法士になって後悔していないのでしょうか。

理学療法士になって後悔しない人の特徴は下記の3つです。

  1. 理学療法士という職業が好きな人
  2. 人に寄り添いたい人
  3. 給料に執着がなく、安定を求める人

まず、「理学療法士になりたくてなった人」は後悔しない傾向にあります。

なりたい職種になれたのだから、当然といえば当然ですね。

次に、人に寄り添いたい人も理学療法士に向いています。

理学療法士は、患者さんの快復を手伝う最も身近な存在ですので、人助けの醍醐味を一番近くで味わえます。

また、給料の安さが気にならない方も、理学療法士に後悔しません。

給料よりもやりがい、患者さんの笑顔や感謝されることに幸せを感じる人は、理学療法士になって後悔していません。

理学療法士に向いている人、向いていない人については、以下の記事でもまとめているので、参考にしてください。

理学療法士を1年目や2年目でやめたい…転職してもいいの?

理学療法士を転職するといっても、年次によってどうしていいのかわからないと思います。

特に、1年目や2年目にとっては。

結論、理学療法士を転職するなら、1年目や2年目の方が有利なことも多いです。

なぜなら、若い理学療法士が不足しているから。

若い理学療法士は、それだけで需要があるんです。

だから、1年目だからとか、2年目だからとかで躊躇しなくていいんです。

むしろ、先に動いた方が給料が増えやすいですし、人間関係のストレスからも解放されますよ。

1年目~3年目の方でやめてもしてもいいのか悩んでいる方は下記も参考にどうぞ。

理学療法士になって後悔…この先どうすればいい?選択肢は4つ

それでは、理学療法士になって後悔している人は、この先どうすればよいのでしょうか?

選択肢は4つあります。

PTに後悔した人の選択肢①:同じ職場でもう少し理学療法士を続けてみる

元人事としては、同じ職場で理学療法士を続けてみることをおすすめします。

なぜなら、理学療法士そのものが嫌なのか、今の職場が嫌なだけなのかを見極める必要があるためです。

理学療法士が嫌ならばPT以外に転職する必要がありますし、今の職場が嫌ならばPTとして転職するという方法が取れます。

ただし、期限をつけて、同じ職場で理学療法士として続けることが前提です。

長くても3か月、短くても1か月が良いでしょう。

自分は本当に理学療法士は嫌なのか、正確に見極めることがポイントです。

PTに後悔した人の選択肢②:転職する

理学療法士ではなく、今の職場が嫌だと分かったならば転職がおすすめです。

なぜなら、仕事のストレスの9割は人間関係だから。

職場という環境を変えて、人間関係をリセットするだけでストレスがなくなります。

どうしても辛かったり、毎日ストレスでやけ食いや肌荒れがひどい方は、転職を検討しましょう。

理学療法士は転職にかなり強いので、それほど苦労せずに転職できますよ

地方では求人数こと少ないものの、こだわらなければ2週間で転職できます。

1年目であっても、ガンガン転職するのが令和という時代です。

辛い環境を変えられるのが大人なので、遠慮せず楽な環境へ転職しましょう。

PTに後悔した人の選択肢③:副業でスキルを磨いて選択肢を増やす

副業でスキルを磨き、転職先の選択肢に「理学療法士以外」を増やすこともできます。

理学療法士から「一般職」に転職するために、副業を始めてスキルを磨くということですね。

副業で稼げるようになれば、

  • 副収入を得る
  • 専門スキルが身につく

ことになるので一石二鳥です。

お金を稼ぎつつ、理学療法士以外でも食べていけるようにするための副業ですね。

おすすめの副業はブログです。

ブログは古いイメージがあると思いますが、2022年でもバリバリ稼げます。

稼げるからこそ廃れていないのです。

初期費用1000円で始められるのに、月収が100万円を軽く超える、ローリスクハイリターンな副業はブログくらいでしょう。

ブログについては、理学療法士に副業ブログ(アフィリエイト)はおすすめ?始め方や注意点を解説でまとめているので参考にどうぞ。

ブログ以外の副業は下記の記事でまとめています。

PTに後悔した人の選択肢④:一般職に転職する

理学療法士そのものが嫌ならば、一般職に転職するしかありません。

一般職と聞くと不安になりますよね。

ですが、ご安心ください。

理学療法士の資格を活かしつつ、一般職に就くことができます。

もちろん、理学療法士の資格に関係なく、一般職に転職することもできますよ。

理学療法士は転職に強いんです

もし、一般職に転職して「やっぱり理学療法士が向いてた…」と思ったら、出戻りもできるのが理学療法士という国家資格。

つまり、過度に恐れる必要はありません。

詳細は、理学療法士から一般企業に転職は可能?3つの注意点やメリット・デメリットも解説でまとめているので参考にしてください。

まとめ:理学療法士になって後悔するのは当たり前ともいえる

理学療法士になって後悔する人は必ずいます。

「自分が変なのかな…」なんて悩む必要はありませんよ。

理学療法士以外の職種を知らないのなら、PTが向いているか向いていないかなんてわかりませんよね

理学療法士になって、働いて初めてPTが向いているのかわかるのですから、理学療法士になって後悔する人もいれば、満足する人もいて当たり前です。

もし、理学療法士になって後悔しているのなら、行動しましょう。

職場を変えれば、

  • 理学療法士そのものが向いていないのか
  • 今の環境がダメなのか

上記がはっきりします。

もし、理学療法士そのものが向いていないとわかったなら、一般企業に転職することも、理学療法士ならできます。

とはいっても、いきなり一般企業は不安…という方もいますよね。

その場合は、副業を始めて副収入を得つつ、理学療法士以外のスキルを身につけ、理学療法士以外でもやっていけるようになってはいかがでしょうか?

なにはともあれ、辛い現状から抜け出すには「行動あるのみ」です。

転職活動を始めてみて、よさそうな求人がないかチェックしてみるだけでも、世界は広がりますよ。

今回は以上です。

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