言語聴覚士の退職理由でいい感じのはある?もう仕事辞めたいんです…
言語聴覚士があっさりと、できれば円満退職できるような退職理由を教えて!
このような悩みを解決します。
言語聴覚士として働いていると、収入の問題だったり、人間関係の問題だったり色々ありますよね。
「今の職場は無理!もうやめてやる!」と、突然思い立つ方も多いでしょう。
そこで今回は、言語聴覚士の退職理由を7つご紹介します。
言語聴覚士が円満退職するための退職理由やコツも一緒に解説するので、参考にしてください。
言語聴覚士(ST)のよくある退職理由7選!【人事が公開】

言語聴覚士のよくある退職理由は下記の7つです。
病院で勤務していた際に聞いた退職理由なので、信頼性は高いかと。
- 給料が安い
- 業務量が多い
- ST科が見下されがち
- 患者の相手が苦痛
- サービス残業が当たり前
- 無意味なミーティング
- 責任を押し付けられる
1つずつ解説します。
STの退職理由①:給料が安い
言語聴覚士の給料は安いです。
そのため、退職(転職)を希望する人が後を絶ちません。
求人ボックスによると、言語聴覚士の平均年収は、353万円です。
国税庁によると国民全体の平均年収は461万円とのことなので、大きく下回っていますね。

給料の安さに加えて、言語聴覚士の場合は昇給・昇進がほとんどありません。
そのため、退職理由になりがちです。
嫌気がさして、一般職に転職するSTもいますよ
言語聴覚士の場合、ST資格を活かしつつ一般職になれますからね。
参考:言語聴覚士の転職先は一般企業もアリ?【他職種の転職先実例と注意点】
STの退職理由②:業務量が多い
業務量の多さも言語聴覚士の退職理由でよくあります。
業務量は勤続年数とともに増え続けますが、給料はほとんど変わりませんからね。
リハビリに加えて、
- 症例発表
- 研修(休日もある)
- 実習生対応
- 備品買い出し
などなど、業務量は増えていきます。
そりゃあ、業務量と責任だけ増えて給料があがらないならやめますよね…
STの退職理由③:ST科が見下されがち
言語聴覚士の退職理由として、ST科が見下されているからという理由もありました。
言語聴覚士の社会的な存在意義は大きいのですが、病院内ではそうでもないのです。
医師はもちろん、看護師や介護士にも見下す人はいます。
言語聴覚士の役割を考えれば、見下せるわけがないことは明白なのに…
言語聴覚士科そのものが理学療法士科や作業療法士科より小規模であることも、見下される理由の1つかもしれません。
参考:言語聴覚士をやめてよかった!7つの退職理由から見えるSTの現実【人事目線】
STの退職理由④:患者の相手が苦痛
患者の相手が苦痛で言語聴覚士をやめる人もいます。
患者さんは、ほとんどが高齢者か、事故にあった人です。
意思疎通が難しく、思い通りにリハビリが進みにくいんですよね。
そのためストレスを抱えてしまい、言語聴覚士をやめるというわけです。
STの退職理由⑤:サービス残業が当たり前
サービス残業が多いため、言語聴覚士をやめる人もいました。
カルテ記入や症例発表用の資料作成は時間外になりがちだからです。
法人によりけりだと思いますが、30分~1時間のサービス残業は当たり前な雰囲気が、当院にはありました。
1日30分でも、1か月(20日)では600分(10時)です。
時間外費用としてはバカにできませんよね…
STの退職理由⑥:無意味なミーティング
言語聴覚士あるあるですが、無意味なミーティングがあります。
発言しない人ばかりなのに、なぜか全員強制参加のタイプです。
しかも、時間外に行われることが多いのでたまったものではありません。
お子さんがいる人や副業がしたい人にとっては、特に苦痛でしょう。
言語聴覚士を退職する理由としては妥当かと思います。
STの退職理由⑦:責任を押し付けられる
言語聴覚士は責任を押し付けられやすいです。
医師の指示のもとリハビリをしなければならない決まりですよね。
しかし、都合が悪いことが起きると、スケープゴートに使われます。
理由は単純で、責任を押し付けやすいから。
言語聴覚士の立場が弱いこともあり、責任だけは増えていくので、退職するSTは多いです。
【実体験】言語聴覚士(ST)の退職理由でよくある理由トップ3

言語聴覚士の退職理由でよくある理由は、下記の3つです。
- 給料が安い
- ST科が見下されがち
- 家庭の事情
詳細は前章で解説した通りなので省きますが、上記3つが言語聴覚士の退職理由で多かったですね。
おそらく、地域や法人規定、働き方によって意見は変わると思います。
この3つの中では、「給料の安さ」が群を抜いて多かったです。
「給料が安いからやめます」とはっきり言う人は少なかったですが、
- 「育児のためにお金が必要で…」
- 「キャリアアップしたくて…」
と、遠まわしに表現する人は多かったです。
また、ST科が見下されがちで嫌だったという理由もよく聞きました
これは当院に限った話なのか、業界全体の傾向なのかは不明です。
しかし、見下されるという事実があるというわけですので、辞めて当然といえますね。
真剣に働いて、患者さんのために努力しているのに同僚から見下されるのは精神的にきついです。
安牌なのは「家庭の事情」でしょう。
人事は深く追及できないので、言語聴覚士の退職理由で困ったら、家庭の事情でよいかと。
参考:言語聴覚士に向かない人・向いている人の特徴と決定的な違い
言語聴覚士(ST)が円満退職するための退職理由4選

ここでは、言語聴覚士が円満退職する際に使える退職理由を4つご紹介します。
自分の評判を守れるので、使えそうな理由があれば「嘘でも」使ってくださいね。
- ステップアップしたいから
- やりたいことができる環境へ行きたいから
- 家庭の事情
- 健康上の問題
1つずつ解説します。
STの円満な退職理由①:ステップアップしたいから
言語聴覚士が円満退職する際に使える退職理由の1つ目は、ステップアップのためです。
今の職場からチャンレンジするための退職ですね。
具体的にやりたいことがあるなら話すことで信ぴょう性が増します。
今の職場は踏み台ではなく、必要な経験をさせてくれたという感謝も忘れずにしましょう。
STの円満な退職理由②:やりたいことができる環境へ行きたいから
上と被りますが、やりたいことをするためという理由も円満退職の理由になります。
特定の専門スキルなど、目的があればぜひ伝えてください。
ひどい企業でなければ応援してくれるはずです。
STの円満な退職理由③:家庭の事情
家庭の事情も円満退職の理由になります。
あなた個人の問題ではなく、どうしようもないですからね。
- 育児のため
- 親の介護
- 家業を継ぐ
などなど、よく聞く理由でもOKです。
会社は深く聞いてくるかもしれませんが、話す必要はありません。
義務なんてないですからね。
人間だれしも話したくないことがあります
STの円満な退職理由④:健康上の問題
健康上の理由を問題にして退職することもできます。
この場合は、医師に話して診断書を用意しておくとよいでしょう。
会社が引き止めにくくなります。
参考:言語聴覚士に向かない人・向いている人の特徴と決定的な違い
言語聴覚士なら1年目、2年目でやめても余裕で転職できる

言語聴覚士なら、1年目や2年目でやめても余裕で転職できます。
根拠は、実際に僕が人事として、1年目や2年目、3年目で転職するSTたちを大勢見てきたから。
転職理由のほとんどは人間関係と給料の安さでしたね。
今の職場で無理をしなくても、辛い思いをしなくても大丈夫です。
言語聴覚士なら、若手の需要はかなりありますから。
>>>言語聴覚士をやめたい…と悩む必要なし!新卒1年目でも堂々とやめられる理由
>>>言語聴覚士を2年目でやめたい…転職が正解な理由を人事が解説
言語聴覚士(ST)が円満退職するための伝え方のコツと注意点

言語聴覚士が円満退職するために、退職理由以外にも重要なのは「伝え方」です。
正しい「時」に、正しい「場」で、正しい「人」に伝えましょう。
具体的には以下の通りです。
- 上司に1対1で伝える
- 伝えるタイミングは3か月前
- 退職の意思を明確に伝える
- 不満は言わない
- 退職理由はポジティブにする
上記を意識すれば、言語聴覚士を円満に退職できる可能性が高まります。
詳細は、下記でまとめているので参考にしてください。
参考:言語聴覚士(ST)が円満退職できる伝え方のコツを元人事が解説
言語聴覚士(ST)の退職理由は嘘でもいい

言語聴覚士の退職理由は、嘘をついてもいいんです。
言語聴覚士にはまじめな方が多いので、それでいいの?と思うかもしれません。
ですが、本当に退職理由が嘘でも平気です
むしろ、嘘の退職理由を伝えた方が、転職活動がスムーズに進むことすらあります。
なぜなら、医療業界は横のつながりが強いから。
基本的に、転職市場に出てきた人の情報は、地域内では共有されています。
Aという病院の近くにBという病院があったら、どちらでも情報が共有されていると思ってください。
つまり、退職理由をまじめに答えたことで、転職市場におけるあなたの評判が下がるリスクがあるのです。
まじめに答えたのに、そのせいで転職に影響が出るなんてあほらしいですよね。
だからこそ、言語聴覚士が退職する際は、退職理由が嘘でもよいのです。
退職理由が嘘でもバレないので、安心くださいね
まとめ:言語聴覚士(ST)の退職理由は慎重に選ぼう
言語聴覚士の退職理由をいくつかご紹介しました。
退職理由はあなたの評判に影響するので、慎重に選びましょう。
言語聴覚士として働いていると、急に嫌になる時は、誰でもあると思います。
業務量は年々増えていくし、患者さんはわがままだし、上司は嫌な奴だし…といった具合ですよね。
本当につらいなら、仕事を辞めるという選択肢を持ってほしいです。
なぜなら、言語聴覚士は転職に強く、1つの職場に縛られる必要がないから。
今の職場が合わないとしても、別の職場で十分やっていけますよ。
だからこそ、どうしても辛いなら、自分の健康を優先してほしいです。
人生100年時代といわれる現代において、今の職場で頑張り続けられそうでしょうか?
今回は以上です。