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言語聴覚士に疲れた…辛いと感じる理由と対処法3選

言語聴覚士 疲れた

言語聴覚士として働いてきたけど疲れた
言語聴覚士の仕事が辛い。もう辞めたい
言語聴覚士としてモチベーション維持するにはどうすればいいのかな・・・

このような悩みを解決します。

筆者は回復期病院で人事をしているのですが、新卒から頻繁に相談されるのが「言語聴覚士に疲れました。モチベーションが上がりません。」というものです。

今回は、言語聴覚士に疲れた人に向けて、今後どうすればよいのかという記事を書きました。

最後まで読めば、言語聴覚士を続けるべきか、辞めてもいいのか、モチベーションを維持するにはどうすればいいのかわかります。

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言語聴覚士に疲れた…まずは冷静になることが大事

言語聴覚士にもう疲れた…と思ったら、まずは冷静になりましょう。

冷静さを欠いた時の行動は合理的なものではなく、後悔するかもしれないからです。

感情に任せて、退職願を上司のデスクに置くなんてことはしないでくださいね。

それでは本題に入りますが、言語聴覚士に疲れたと思ったら「エクスプレッシブ・ライティング」で落ち着くことから始めましょう。

エクスプレッシブライティングとは簡単な思考を整理する方法であり、「思ったことをひたすら紙に書く」というものです。

悩みやストレスで発生する負の感情を特定して、コントロール、解消できるだけでなく、強いメンタルを作れます。

やり方は単純です。

自分が言語聴覚士に疲れた・辛いと思った理由を、ひたすら文字として書き出すというものです。

例えば、

  • 上司が怖い
  • 業務量が多い
  • 患者と関わるのが辛い
  • 症例発表が嫌
  • 休日の学会に参加したくない

といった感じです。

言語聴覚士に疲れた、辞めたいと思うきっかけになっている業務内容や出来事を箇条書きでまとめましょう。

それだけで、自分が何に対してストレスをためていて、本当に言語聴覚士を辞めたいと思っているのかがわかります。

実践する時のポイントは、以下の3つです。

  1. 本音を書くこと
  2. 毎日20分程度やること
  3. 思いつきもすべて書くこと

上記3つを意識して、取り組みましょう。

早ければ3日ほどで、心が落ち着いてくるはずです。

1週間をめどに継続しましょう。

エクスプレッシブ・ライティングで、心の整理と悩みの原因がわかったらOKです。

書き出す暇なんてない!という方は、深呼吸して落ち着くだけでも全然違いますよ。

次の章では、筆者が人事業務を通じて集めたデータから、言語聴覚士が辞めたくなる理由を3つご紹介します。

STに疲れて辞めたくなったときの対処法は、さらに次の章でお伝えしますね。

言語聴覚士に疲れた…辛いと感じる理由トップ3【当院調べ】

私が人事として働いていたころのデータから、言語聴覚士が疲れた理由ランキングを作成したので早速見ていきましょう。

1.職場の雰囲気と人間関係

言語聴覚士が疲れる理由でダントツ多かったのが「職場の雰囲気と人間関係」でした。

正確には、上司から価値観を押し付けられること、休日返上で学会やイベントに強制参加されることです。

言語聴覚士(リハビリ職)は上下関係が絶対なので、目上の人に提案するだけでも反逆とみなされる場合があります。

バブル期じゃないんだから・・・と思いますが、そんな人たちしかいないのがリハビリ職です。

将来真っ暗なうえにやっっっっすい給料で働かされている20代・30代の若手からすれば、超ド級のブラックに見えるでしょう(私もそう思ってます)。

頭ごなしに否定してくる上司と、なんでも押し付けてくる職場の雰囲気に嫌気がさして、若手はどんどん辞めるのです。

てか、色々大変な新人さんが、休日返上で学会とか参加したいわけないやろ・・・

いつまでそんな旧石器時代みたいなことをしてるんですかねぇ、リハ部さんよ・・・

2.給料が安い

2番目に多かった言語聴覚士が疲れる理由は、「給料が安い」からでした。

個人的には、リハビリ職になる人は給料に執着がないイメージなので意外でしたね。

まあ、サービス残業月30時間で、手取りが15万前後の新人さんからすれば疲れて辞めたくなって当然かと思います。

新人さんではない5年目~10年目に人ですら、手取りは20~25万前後が現実です。

言語聴覚士を酷評するわけではありませんが、ブラック職場で給料がクッソ安いのが言語聴覚士(リハビリ職)の現実。

定時で上がって、有給が取れて、そこそこ給料がもらえる一般職に転職する人が絶えない理由がよくわかります。

言語聴覚士の給料が上がらない理由は、言語聴覚士の給料が安い5つの理由【STはやめとけの根拠を暴露】で解説しているので、収入を増やしたい方はご覧ください。

3.意義が見いだせない

言語聴覚士が疲れる理由の第3位は、「意義が見いだせない」でした。

これは中々冷たい理由なのですが、はっきりいいますね。

「社会復帰しても役にたたないであろう、老人のリハばかりしている理由がわからない。なんで税金を無駄遣いする手伝いをしなければならないの?復帰して将来がある人だけをリハしたいです」

この文言、辞めていった新人さんが私に言い放ったセリフです。

ぶっちゃけ、経済学的にはまったくもってその通り!と言いたいところですが、言語聴覚士としては完全にアウト。

実際に、リハビリする意義が見いだせないという若手は多いです。

1年目に限らず、意義が見いだせないならすぐにSTを辞めたほうがいいですよ。

なぜなら、STを辞めることで人材価値が上がり、適職を見つけられるかもしれないから。

ダラダラと言語聴覚士を続けても、デメリットしかないんですよね。

言語聴覚士に疲れた方はとっくに限界を迎えていると思うので、新卒1年目だろうが勤続10年以上のベテランだろうが転職をおすすめします。

言語聴覚士に疲れた…辛いときの対処法3選

この章では、言語聴覚士に疲れて辞めたいと思ったときの対処法を3つご紹介します。

実際の業務で行っている対処法なので、3つを試せば悩みを解決できるはずです。

1.時短勤務に契約変更する

言語聴覚士が疲れて辞めたいと思うほど追い込まれているなら、時短勤務に変更することをご検討ください。

なぜなら、働きすぎで疲れしまい、自暴自棄になっているかもしれないから。

フルタイム(9時~17時30分など)ではなく、9時~15時までといった短時間の勤務形態に変更しただけで、気持ちがリフレッシュできるでしょう。

働きすぎで思い詰めているケースも見られるので、まずは自分に時間を作ってあげることを試してください。

STなら時短することや、勤務形態の変更も応用がききますよ。

時短ではなく、一時的に非常勤へ切り替えるという手もありますが、収入が大きく変わります。

たくさん時間がほしければ非常勤、少し時間が欲しければ時短勤務がおすすめです。

2.異動を申請する

言語聴覚士が疲れて辞めたいときは、異動申請するという方法もあります。

他の職場に異動するだけで解決するケースもあるので、STの業務ではなく人間関係で悩んでいる方は異動をご検討ください。

異動先は、以下のようにたくさんあります。

  • 訪問リハビリ
  • 訪問看護
  • 介護老人保健施設
  • 回復期病棟の勤務
  • デイケア担当
  • 外来担当

時短勤務のように、契約を変更する手間もないのがメリットです。

実際に、部署の異動をしただけで、心労が消えて穏やかになる人はたくさんいますよ。

3.転職する

言語聴覚士が仕事に疲れて辞めたいときの対処法3つ目は、転職することです。

職場そのものと縁を切れるので、人間関係の悩みを完全に切りつつ、給料などの待遇改善を狙えることがメリットですね。

言語聴覚士(リハビリ職)は転職に強いので、早くて2週間弱で転職先が見つかるでしょう。

STが転職に強い理由
  • 転職に失敗して出戻りしやすいから
  • 一般職を経験したSTはどこでも重宝されるから
  • 資格者優遇を受けられるから

仮に転職失敗しても、元の職場に出戻りしやすいのが最強だと思います。

失敗したらやりなせるということは、STをはじめ、リハビリ職最大の特権でしょう。

転職のパターンは、以下の2つです。

どちらのケースでも一般職への転職を視野に入れることをおすすめします。

  • STを続ける(職場のみ変える)
  • STを辞めて一般職になる

なぜなら、一般職を経験しているPTは希少であり、市場価値が高くなるからです。

市場価値が高くなるということは、給料も上がるということですね。

例として、あなたはSTの業務が辛くて一般職に転職したとします。

一般職になったものの「やっぱりSTは向いてなかった!一般職サイコー!」と思ったならそれでOKです。

そのままST資格持ちの一般職として勤めましょう。

問題なのは、一般職になったはいいものの「一般職は無理!やはりSTが向いてた…」となったケースです。

転職失敗と思うかもしれませんが、転職失敗どころか成功といえます。

なぜなら、「一般職も経験した言語聴覚士」として希少価値がついているから。

  • STを辞めて一般職を継続する
  • STを辞めて一般職になったものの、STに出戻りする

いずれの場合でも成功なのです。

ST→STしか経験していないと、「経験があるだけのST」なので希少価値はつきません。

また、短期間でも一般職を経験することで、本当にSTが向いているのかわかります。

向いていないのに続けていたら、STが辛くて当然でしょう。

とはいっても、いきなり一般職は不安ですよね。

そこで、リハビリ職専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントに相談すれば適性検査も受けられるので、本当に言語聴覚士に適性があるのかわかりますよ。

料金は無料なので、言語聴覚士に疲れた方は相談してみてはいかがでしょうか?

【現役STに聞いた!】言語聴覚士に疲れたときにモチベーション維持する方法

この章は、言語聴覚士は続けたいけど、疲れてモチベーションがないんです・・・という人に向けた内容です。

言語聴覚士としてモチベーションを維持する方法を、現役のベテランSTに聞いてきたのでご紹介します。

方法は以下の3つです。

1.毎日が勉強だと思う

毎日が勉強だと思うことで、仕事が苦にならなくなったそうです。

「STの意義が見いだせないし、給料は安いし、休日も返上でサービス残業ばかりで辞めたかったけど、すべて自分のためだと思い込むことで乗り越えられた」

といっていました。

仕事に行くというより、勉強しに行くというイメージですね。

少しブラックな気配がします・・・

2.言語聴覚士を辞める期限を決める

言語聴覚士をいつまでに辞めるか決めるだけで、モチベーションを維持してきたという方もいました。

例えば「1年後の何月何日までに辞めてやる!だからそれまでは続ける!」というように、自分でルールと逃げ道を作っておく方法ですね。

これは言語聴覚士に限らず、どんな職種でも使える方法です。

期限が来て、やはり辞めたいという気持ちが強いならばやめればいい。

もう少し頑張れそうだなと思ったら、続けてみればいいのです。

3.諦める

シンプルに、言語聴覚士はブラックという事実を受け入れて、諦めてるよ?という人もいました。

これはすでに割り切っているパターンなので、最終奥義でしょう。

職場や仕事に期待しない生き方なので、趣味が充実でしている方におすすめの方法かもしれません。

ちなみに、「STはやめとけ」なんて一部でいわれていることをご存じでしょうか?

詳細は、言語聴覚士はやめとけ?やめたほうがいい6つの理由をSTの現実と本音から解説でまとめていますが、STの将来性がわかります。

将来が不安な方におすすめの記事です。

言語聴覚士に疲れた…辛いと感じる理由と対処法3選:まとめ

最後になりますが、ストレスをためてまで言語聴覚士の仕事を続けるのはよろしくありません。

ストレスは、あらゆる病気の原因になります。

筆者は、仕事が嫌でうつ病になったリハビリ職の社員を何人も見てきました。

言語聴覚士は、合う人合わない人がはっきしている業務内容なので、無理に続ける必要はありません。

心が疲れてしまう前に、転職するかきれいさっぱり辞めるという選択をしてくださいね。

最後に内容をおさらいします。

以下の3つが、言語聴覚士が疲れる理由トップ3です。

言語聴覚士としてモチベーションを維持する方法は以下の通り。

言語聴覚士に疲れて辞めたいと思ったときの対処法は、以下の通りです。

STが辛い時は、時短契約に変更するか、異動申請して環境改善を狙いましょう。

また、言語聴覚士として別の職場に転職しただけで、問題が解決されることもあります。

具体的には、下記のような人です。

  • 人間関係が原因で作業療法士を辞めたい人
  • やりたいことができないから作業療法士を辞めたい人

筆者が人事として見てきた事実なので、すぐに楽になりたい方には転職をおすすめします。

今回は以上です。

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