筆者はこれまで回復期病院の人事として、300人以上の転職サポートと採用をしてきました。
私自身の転職経験は、一般職から一般職への二度しかありませんが、仕事を通して30社以上の転職サイト・転職エージェントを利用した経験があります。
本記事では、採用活動を通して評判が良かったリハビリ転職エージェント・転職サイト32社を厳選して5社にまとめました。
また、転職エージェントの選び方はもちろん、リハビリ職から一般職へ転職したい人におすすめの転職サービスや、転職時の注意点も併せてご紹介します。
おすすめだけが知りたい!という方は、下記の3サービスをどうぞ!失敗しないためのエージェントを厳選しました
1.リハビリ職の転職の流れと転職エージェント・転職サイトの使い方
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ職の転職では、以下の流れで進めることがおすすめです。
この方法を使うことで、自己応募では落ちてしまうような求人でも通過しやすくなります。
転職の流れ
- 複数の転職エージェント・サイトに登録する
- 転職エージェント・サイトで、気になる求人を見つける
- 転職エージェントに気になった求人を連絡する
- 転職エージェントを経由して、推薦状付きで応募する
- 内定
上記の方法をおすすめする理由は、転職サイト経由で応募した場合、書類選考の時点で落とされる可能性があるためです。
転職サイトはあくまでも情報収集用で、「応募は転職エージェント経由」というイメージをしてください。
転職エージェント | 求職者と採用企業の間に仲介者(エージェント)がいるサービス。 求人案件の提案や選考対策などのサポートが受けられる。 |
転職サイト | 掲載されている求人案件を見て、自分で企業へ応募できるサービス。 手軽に利用できる一方で、選考対策などは自分でやらなければならない。 |
転職サイトと転職エージェントを並行して活用し、転職エージェントから推薦状をもらって、書類選考の通過率を高めるのがおすすめです。
また、転職エージェント・サイトは、持っている非公開求人や情報がそれぞれ違うので、1社より2社、2社より3社に登録したほうが転職成功確率を高めることができます。
取りこぼしをなくして、効率的かつ有利に転職活動を進めるために、複数の転職エージェント・サイトを利用しましょう。
というわけで、リハビリ職の転職は、転職エージェントや転職サイトに登録することから始まります!
※最近は転職エージェントの機能に転職サイトが加わった転職エージェントが増えているので、転職エージェントだけでもOKです。
2.リハビリ転職エージェント・転職サイトの選び方【ポイント3つ】
「転職したいけど、どの転職サービスに登録すればいい?たくさんあってわからない…」というのは、当然の悩みです。
そこで本章では、転職サービスの選び方のコツを3つ解説します。
2-1.求人数
求人数の多さは、リハビリ転職エージェントを選ぶ際に重要なポイントです。
なぜなら、求人数の多さは優良求人数に比例するから。
求人数が多ければ多いほど、転職エージェントが抱えている優良求人数も多いです。
また、求人数が豊富ならば選択肢がたくさんあるので、自分にマッチした職場を選びやすくなります。
2-2.対応エリア
リハビリ転職エージェントは、サービスごとに抱えている求人案件や対応エリアが異なります。
求人数 | 対応エリア | |
---|---|---|
A転職エージェント | 10,000件 | 全国 |
B転職エージェント | 100件 | 東京のみ |
極端な例を出すと、転職エージェントによって上記のような差があります。
希望している勤務地が東京なら東京、関東なら関東というように、対応しているかチェックしてください。
地方にお住まいで転職したい方は、対応エリアが全国の転職エージェントを選ぶ必要があります。
地方で転職したい方が「対応エリア:首都圏」の転職エージェントを使っても転職できないので、注意しましょう。
2-3.担当との相性
リハビリ転職エージェントには、担当に「当たりはずれ」があります。
あなたと相性が良いキャリアアドバイザーが担当になってくれれば、転職はスムーズに進むでしょう。
しかし、あなたと相性が悪いキャリアアドバイザーが担当になると、すべてがうまくいきません。
転職は、担当との相性によって成功率が大きく変わるので、相性が良い担当を選びましょう。
相性が良い担当を選ぶ方法は、たくさんのリハビリ転職エージェントに登録して、「試しに使ってみる」ことです。
担当も人間なので、実際に使ってみないとわからないためです。
できれば3社以上の転職エージェントを同時に使ってみてください。
「この転職エージェントの担当さん、なんかいい!」と思えたら、その担当さんをメインに転職活動を進めましょう。
もし、すべての転職エージェントの担当が「ダメだな…」と思ったら、担当の変更を申請すべきです(担当は変更できます)。
二人目はやり手が推薦されるケースが多いので、高確率で「良い担当」に巡り合えますよ。
転職エージェントの選び方がわかったところで、次章ではリハビリ職特化の転職エージェント・転職サイトをご紹介します。
3.【PR】リハビリ職に強い転職エージェント・サイトおすすめ5選
この章は、リハビリ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)は続けたいけど、職場を変えたいという人向けの内容になります。
筆者は、300人以上のリハビリ職の人たちの転職サポートと採用をしてきたことで、転職サイトと転職エージェントにはそこそこ詳しくなりました。
リハビリ職の転職エージェント32社を徹底比較して、優良な5社に絞ったうえでご紹介します。
「リハビリ職→リハビリ職」と、「リハビリ職→一般職」の場合は使うべき転職エージェント・サイトが違うので注意してください!
3-1.PT・OT・ST ワーカー
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 理学療法士:20,620件 作業療法士:16,843件 言語聴覚士:7,412件 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 全国(一部エリアを除く) |
公式サイト | PT・OT・STワーカー |
リハビリ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の転職なら、業界最大手のPT・OT・STワーカーを使わない手はありません。
1人1人に専任コンサルタントが付き、公開求人数約44,000件+非公開求人数から、希望にあった求人を探して提案してくれます。
応募の際は面接日程調整から面接前後のフォロー、給与交渉までしてくれるので、転職未経験者には特に心強い味方です。
年収500万円クラスの求人や年間休日126日の求人、主任クラス以上の希少求人など、PT・OT・STワーカーにだけ寄せられる非公開求人を扱っています。
他社と比較して際立つ強みは、地方求人の豊富さです。
首都圏の求人数は言うまでもなく多いですが、大都市(大阪・名古屋・福岡など)や地方向けの求人数が年々増えているので、地方で転職したい方にとっては必須のサービスでしょう。(他社は地方求人が少ないため)。
次でご紹介するPTOT人材バンクを併用することで、成功率が上がった例が多いですよ。
3-2.PTOT人材バンク
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 理学療法士:15,091件 作業療法士:13,701件 言語聴覚士:7,053件 |
非公開求人 | 非公開(登録後に紹介) |
対応エリア | 全国(一部エリアを除く) |
公式サイト | PTOT人材バンク |
PTOT人材バンクは、医療・介護業界で人材紹介をしている東証一部企業のエス・エム・エスが運営しているサービスです。
約35,000件という業界トップクラスの求人数を誇り、年間で11000人以上が利用し続けているという実績があります。
他社と比較した時の強みは、3か月以内といった「今すぐ」転職したい時のサポート力と、エージェントの質の高さです。
2008年から運営してきた実績と東証一部企業の評判で、総合病院やリハビリテーション病院だけでなく、デイケアや老健など介護施設の求人が多数掲載されています。
個人的におすすめなのは、PTOT人材バンクが提供している「WEB上職場見学」ですね!
「Web上職場見学」では、実際に働いている職員のインタビューを閲覧することができます。
病院や施設の写真や動画の掲載もあるため、入職後のイメージが湧きやすくなり、入職後のギャップを少なくできるというメリットがあるのです。
PTOT人材バンクは、失敗する確率を抑えつつ、スピード感をもって転職したい人におすすめできます。
PT・OT・STワーカーにはない求人を持っているので、2つを併用することで転職成功率を高めることができます
3-3.レバウェルリハビリ(旧 リハのお仕事)
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人 | 非公開(登録後に紹介) |
対応エリア | 東京・神奈川・埼玉・千葉のみ |
公式サイト | レバウェルリハビリ(旧 リハのお仕事) |
レバウェルリハビリ(旧 リハのお仕事)は、リハビリ職転職エージェントの中でも異色を放つサービスです。
他社との決定的な違いは、病院や施設の人間関係や評判といった、個人では知ることが難しい情報が充実している点にあります。
内部情報がこれほど揃っている転職サービスは、レバウェルリハビリ以外に知りません。
職場のリアルな内部情報を知りながら転職先を探せるのは、人間関係で転職を決意した人にとって大きなメリットといえるでしょう。
非公開求人は特に数多く扱っており(求人数非公開)、面接の予定調整や給与・待遇交渉などにおいては柔軟にサポートしてくれます。
就業後も専任スタッフがお悩み相談などのアフターフォローを行ってくれるので、新職場での不安や悩みを一緒に解決してくれます。
希望以外の求人も紹介されるところが気になりましたが、非公開求人の豊富さと職場のリアルな情報が何よりの魅力だと感じました。
対応エリアが東京・神奈川・埼玉・千葉と、狭いのがデメリットです。
3-4.PTOTキャリアナビ
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県 |
公式サイト | PTOTキャリアナビ |
PTOTキャリアナビは、都心部(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)の求人に強い転職エージェントです。
求人は完全非公開なので、他社にはない優良求人が見つかることもあります。
他社と比較した強みは、担当の質の高さです。
当たり外れが小さいので、初めての転職でも安心して相談でき、自分のペースで進められるでしょう。
キャリアアドバイザーとLINEでの相談・連絡が可能なため、仕事の空き時間を活用した転職活動に定評があります。
給与や待遇交渉をはじめ、履歴書チェックや面接日程調整、面接対策も実施してくれる好待遇です。
しかし、狭いエリア(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)での求人しか取り扱っていない点が気になりました。
PTOTキャリアナビは、首都圏での転職で、丁寧なサポートを受けつつ、自分のペースで進めたい人におすすめです。
3-5.メドフィット
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 理学療法士:1,137件 作業療法士:868件 言語聴覚士:368件 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | メドフィット |
メドフィットは、リハビリ職(PT/OT/ST)だけでなく、医療・介護分野の専門職の転職サポートを総合的に行っている転職サイト兼転職エージェントです。
他社との最大の違いは、転職先が決まるまでのスピード感。
最短3日で内定が取れたという実績があるので、とにかく早く転職したい方に嬉しいサービスです。
医療機関と密に連携して現場の情報も抑えており、職場の人間関係や実情を知ることができる点も強みです。
また、非公開求人を医療機関から直接獲得しているため、他社にはない魅力的なオファーが見つかる可能性もあります。
メドフィットは、とにかく早く転職したい方や、職場の人間関係や施設(病院)の内部情報が知りたい方におすすめです。
リハのお仕事より対応エリアが広いので、地方で転職したい方はメドフィットが向いています。
4.【リハビリ転職エージェント】一般職希望者におすすめの転職サービス4選
この章は、リハビリ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)を辞めて、一般職へ転職したい人に向けた内容です。
筆者(転職2回)が転職した際に利用して役立ったと思えるサービスから、リハビリ職(PT/OT/ST)の経験しかない人におすすめの転職サイト・転職エージェントを3つだけご紹介します。
それぞれ一長一短があるので、複数のサービスを利用して転職を有利に進めましょう。
一般企業への転職が不安な方は、以下の記事を読めば不安がなくなります。
4-1.doda
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 239,899件 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | doda |
dodaは、利用者満足度が90%(業界第1位)を超えており、求人数は23万件以上である、業界第2位の転職サービスです。
求人は大手~中小まで、首都圏から地方まで揃っており、未経験でもOKの職種を複数見つけられるでしょう。
業界2位の求人数は伊達ではなく、一般職はもちろん、リハビリ職経験者向けの求人も数多く見られました。
使ってみて便利だったのは、転職サイトと転職エージェント、どちらの機能も併せ持っている点です。
他社は転職サイトと転職エージェント機能が切り離されていて使いにくかったのですが、dodaは機能が揃っているので転職に集中できました。
転職に不慣れな20代向けに、書類作成や面接サポートも充実しているので、転職経験がない人にdodaはおすすめです。
4-2.リクルートエージェント
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 381,238件 |
非公開求人 | 224,571件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | リクルートエージェント |
リクルートエージェントは、転職成功実績が業界第1位の転職エージェントです。
非公開求人は業界最多の22万件以上であり、総求人数は圧倒的業界NO.1(60万件以上)を誇ります。
特徴は、リクルートだからこそ持っているノウハウと、圧倒的な求人数で万全なサポートを受けられることです。
企業からの信頼も厚く、「リクルートエージェントだからOK」という理由で優遇されることもあります。
転職サイトであるリクナビNEXTで20代向けの求人を調べ、リクルートエージェントで応募すればより効率的に進められるでしょう。
返信が早く、提案される求人も好条件のものが多くて安心感がありましたが、メールが多すぎてうんざりすることもありました。
条件を絞ればメールは減るので、そこまでデメリットではなかったです。
コロナ禍の影響でオンラインにも対応したので、在宅で転職活動を済ませたい方には特におすすめします。
4-3.パソナキャリア
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 34,875件 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | パソナキャリア |
パソナキャリアは、転職エージェントオリコン顧客満足度調査で、3年連続第1位を獲得した実績があります。
丁寧なサポートにあらゆる利用者が満足しているので、初めての転職活動で不安が多い方には、特におすすめの転職エージェントです。
他社との違いは、女性向けの求人や対応に定評があり、常に高評価を受けている点にあります。
求人数に関しては業界第3位ですが、言葉遣いや服装など、他社ではやらないようなきめ細かいところまで丁寧なサポートをしてくれますよ。
パソナキャリアは、女性向けの求人を多く知りたい方や、丁寧なサポート体制でじっくり転職したい方におすすめのサービスです。
4-4.リクナビNEXT
おすすめ度 | ★★★★★ |
公開求人数 | 119,660件 |
非公開求人 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | リクナビNEXT |
リクルートエージェントと並行利用することで相乗効果を発揮するのが、リクナビNEXTです。
求人数は11万件と業界第1位を誇り、そのうち85%が限定公開となっています。
会員数は1,210万人以上、転職者の約8割が使っている(2021年12月時点)文句なしのメガサービスです。
最大の特徴は、転職サイトで唯一、履歴書と職務経歴書を無料で作成できる機能があることでしょう。
テンプレート通りに進めるだけで、内定獲得者が作るような完成度の書類を作れます。
しかも、スカウト機能があるので、登録してオファーされるのを待つだけで転職できることもありますよ。
グッドポイント診断という自己分析ツールを使えば、強みと弱みが客観的にわかります。
5.リハビリ転職エージェント・サイトのメリット8つ
転職サービスのメリット・デメリットを把握しておかないと転職がスムーズに進まないので、きちんと理解しておきましょう。
まずは転職エージェントのメリットをサクッとご確認ください。
流し読みでいいので、さらっと見ていきましょう。
5-1.リハビリ職に特化したサポートが受けられる
リハビリ職の転職エージェント・サイトは「一般職全般向け」と「リハビリ職専門特化」の2つに分けられます。
一般職全般向け | doda リクルートエージェントなど |
リハビリ職専門特化 | PT/OT/STワーカー PT・OT人材バンクなど |
一般職全般に対応しているサービスは「浅く広く」、リハビリ職に特化しているサービスは「深く狭く」というイメージです。
つまり、リハビリ職を辞めずに継続するなら、リハビリ職特化の転職エージェント・サイトを使うべきです。
一般職全般の転職エージェントが持っていない情報や選考を通過するコツを知っているので、リハビリ職に特化した転職エージェントを使うことはそれだけでも大きなメリットになります。
5-2.選考の日程管理をしてもらえる
転職は「書類提出→面接」という流れです。
大まかには2ステップですが、この間にスケジュール管理という面倒なタスクが入ってきます。
複数の企業を受けようとすると、すべてを自分で管理しなければならず、非常に面倒です。
転職エージェントならばすべてを管理してリマインドもしてくれるので、選考だけに集中できます。
5-3.企業の内部情報や転職市場の流れがわかる
転職エージェントは、ネットでは広えない企業の内部情報を持っています。
「○○という部署は人間関係が悪い」「○○社は人事部長が変わって選考基準が変わった」などですね。
転職は情報戦なので、転職エージェントから教えてもらえる情報がすべてです。
つまり、転職エージェントの利用は転職成功の大前提であり、いかに多くの転職エージェント・サイトを使いこなすかがポイントになります。
転職市場全体の流れも把握できるので、スムーズに転職活動を進めることができますよ。
5-4.非公開求人を知ることができる
転職エージェント・サイトにしか載っていない求人を「非公開求人」といいます。
ネット検索ではでてこない優良求人が数多く載っているので、転職エージェント・サイトを使っていないとそれだけで不利です。
ネット検索に出てくる求人はほんの一部なので、複数の転職エージェント・サイトを使うことが重要なポイントになります。
5-5.良質な履歴書・職務経歴書の作成ができる
転職エージェント・サイトを使うことで、良質な履歴書・職務経歴書を作成できます。
なぜなら、直接添削してもらえるだけでなく、内定獲得者が提出した書類をもとに作成したテンプレートがあるから。
テンプレートを使うだけでも1次選考の通過率が大きく変わります。
5-6.面接対策ができる
転職エージェントは、面接対策までしてくれる場合があります。
すべての転職エージェントが提供しているわけではありませんが、サービス内容に面接対策があったら積極的に使うべきです。
なぜなら、面接を通過するコツやあなたの弱点を教えてくれるから。
練習した人としていない人では雲泥の差があり、面接官からすれば一目瞭然なので、準備は徹底的にしましょう。
5-7.年収交渉をしてもらえる
転職エージェントは、内定獲得後の年収交渉までが仕事です。
初期条件が年収500万円であっても、年収交渉すれば大きく上回る条件を取り付けてくれるかもしれません。
料金は無料なので、内定獲得後は積極的に年収交渉の依頼をしましょう。
実際に企業と交渉するのは転職のプロである「転職エージェント」ですし、言うだけ言った方が良いです。
入社前の企業と直接年収交渉しなくて済むのは、精神的に大きなメリットですよ。
5-8.無料で利用できる
転職エージェントは完全無料です。
中には一部有料で提供しているサービス(有料面談など)がありますが、ほとんどは無料で使い放題になります。
転職エージェント・サイトを1社使おうが100社使おうが無料なので、より多く使って情報を仕入れて有利に転職活動をすすめましょう。
6.リハビリ転職エージェント・サイトのデメリット3つ
リハビリ転職エージェントのデメリットは以下の3つです。
メリットをと比べたら些細な点ですが、きちんとデメリットも把握しておくことをおすすめします。
1つずつ解説します。
6-1.担当に当たりはずれがある
転職エージェントは一人一人に専属の担当がつく転職サービスです。
しかし、専属の担当には能力・経験の差があるので、「当たりはずれ」があります。
超優秀な担当が当たればスムーズに決まりますし、無能な担当になれば情報自体に差が出て転職できません。
このように、転職エージェントの質によって転職の成功率が大きく変わるのが、転職エージェントの大きなデメリットです。
ちなみに、担当は変更できるので無能だったら変更すればOKです。
無能な担当にあたったり、相性が悪い人に担当されると転職活動が終わるので、「複数の転職エージェント」に登録して「複数の担当」と連絡を取り、同時に転職活動をすすめましょう。
6-2.自分のペースで転職活動できない場合がある
転職エージェントの中には、転職を急かしたりこちらの事情を考えずに進めようとする3流担当もいます。
隠しながら転職活動したいのに、業務中に電話してくる担当もいますからね。
こちらの希望をガン無視して提案してくる担当も珍しくありません。
自分のペースで転職活動できない可能性があることを知っておけば「担当の変更」という対処法がとれるので、ぜひ覚えておいてください。
6-3.紹介される求人が今より良い条件とは限らない
転職エージェントが紹介してくる求人が今より良いとは限りません。
なぜなら、転職エージェントは自分たちの報酬がもらえないと意味がないから。
転職エージェントは、転職希望者ではなく転職が決まった企業から報酬をもらいます。
年収の30%~40%が転職エージェントの報酬といわれています。
転職希望者が無料で利用できるのは、内定先が報酬を払っているためです。
転職エージェントに報酬が入るような案件を転職エージェントは紹介してくるので、必ずしも「あなた」にとって最適な求人とは限りません。
流されずに、自分の頭でよく考えて応募・内定承諾をすべきです。
転職エージェントのデメリットを打ち消すために、複数の転職エージェントに登録することを強くおすすめします。
1社だけに登録してハズレの担当ばかりだったら、転職できませんからね。
本当に、転職は担当エージェントによる部分が大きいんです…
7.リハビリ転職エージェント以外に役立つ転職関連サービス
本章では、筆者が転職したときに使ってよかった転職関連アプリ・サービスを2つだけご紹介します。
リハビリ職に関する情報は少ないですが、少しでも多くの情報が欲しい方におすすめです。
本当に便利なので、ぜひご活用ください。
7-1.ミイダス
ミイダスは、現時点での自分の市場価値がわかるサービスです。
いくつかの質問に答えることで、自分にはどのような求人が来るのか、どこに需要があるのかわかります。
なぜ自分の市場価値を知っておくべきなのかというと、年収交渉の際に適性な価格かどうかわかるためです。
転職先に足元を見られても、騙されないようになりますよ。
オファーの妥当性だけでなく、企業の誠意がみえるので、利用してみると面白いです。
登録も利用も無料なのでご安心ください。
7-2.転職会議
転職会議では、企業に対する「社員の声」がわかります。
単純に、企業の裏面がわかって面白いです。
正社員の口コミよりも、派遣社員や契約社員の口コミの方が企業の暗黒面が書かれていた気がします(独断と偏見)。
やけに好条件の求人や、これはおかしいと思った求人があったらご活用ください。
こちらも、無料で使えます。
口コミにはサクラもあるので、うのみにしないように気を付けましょう。
8.リハビリ転職エージェントに年収交渉の依頼をしよう
リハビリ職(PT/OT/ST)が転職するなら「年収交渉」を忘れずにしましょう。
転職が初めてだと「交渉なんてしていいの?」と思うかもしれませんが、年収交渉することは「普通」です。
むしろ、年収交渉はしないと損です。
なぜなら、年収交渉は転職エージェントが行うものであり、自分はやる必要がないから。
「年収アップ頑張ってください!」といえばいいだけなので、とりあえず頼みましょう。
ちなみに、転職エージェントとしても、求職者の年収が上がるメリットは大きいので頑張ってくれますよ。
エージェントが真剣になってくれる理由は、転職活動者がもらう年収の30~40%が、エージェントの報酬になるためです。
つまり、「営業マン」である転職エージェントとして年収を高くするためには、年収交渉を頑張らなくてはならないというわけですね。
エージェントが勝手に頑張ってくれるんだから、限界まで年収を引き上げてもらいましょう!
ただし、転職エージェントといっても「やる気がない人」「能力がない人」はいます。
ダメだと思ったら、担当の変更を申請しましょう。
経験上、時間の無駄になるので、遠慮なく転職エージェントを切り替えてOKです。
9.リハビリ職(PT/OT/ST)が転職するときの注意点
リハビリ職(PT/OT/ST)の転職活動では、以下4つのポイントに注意が必要です。
1つずつ解説します。
9-1.転職先に求めるものをはっきりさせる
リハビリ職(PT/OT/ST)の転職活動で注意すべきことの1つ目は、転職先に求めるものをはっきりさせることです。
人それぞれ、環境によって退職理由は違うはずですし、転職先に求めるものは違いますよね。
例えば、
- 年収
- 勤務地
- 職種
- 休みやすさ
- 育児休暇
などです。
自分の転職理由をもとに、最低限譲れないものは、転職エージェントに伝えておきましょう。
転職エージェントの言いなりになると、転職で失敗するリスクがあります。
転職を成功させるために、譲れないポイントを明確にしておいてください。
9-2.転職先が決まる前に退職しない
リハビリ職(PT/OT/ST)の転職活動で注意すべきことの2つ目は、転職先が決まる前に退職しないことです。
なぜなら、退職すると時間に余裕が生まれて「油断」につながるから。
転職先が求めているのは「有能な人材」であって、「無職」ではありません。
また、「職がある」という状況は、精神的にも有利に立たせてくれる要素です。
転職先が決まっていないのに辞めることは、極力控えましょう。
9-3.退職理由はポジティブなものにする
リハビリ職(PT/OT/ST)の転職活動で注意すべきことの3つ目は、退職理由はポジティブなものにすることです。
なぜなら、退職理由がネガティブだと、転職元・転職先の両方からマイナスイメージをもたれることになるから。
ネガティブな理由にしてしまうと、「また辞めるのでは?」と、応募先や転職エージェントに思われて不利になるかもしれません。
どこでどんな噂が流れるかわからないので、転職先に話す退職理由はもちろん、転職元への理由もポジティブなものにしましょう。
「ステップアップしたい」「やりたいことがみつかった」など、キャリアアップのための思われる理由が望ましいです。
9-4.転職エージェントのサポート期限を忘れない
リハビリ職(PT/OT/ST)の転職活動で注意すべきことの4つ目は、転職エージェントのサポート期限を忘れないことです。
転職エージェントには、「3ヶ月」や「1年」など、サポート期限が決まっているケースがあります。
期限を過ぎてしまうと、転職そのものはもちろん、再利用も厳しいのでサポート期限を意識して転職活動しましょう。
サポート期限が無期限の転職エージェントもありますが、転職活動を始める前に確認することをおすすめします。
まとめ|リハビリ転職エージェント・転職サイトおすすめ5選
最後になりますが、経験上重要だと思うアドバイスをします。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の転職活動は、スピードが命ということです。
いざ転職しようと思ってから行動しても、なにから始めればよいのかわからない人がほとんどでしょう。
心や時間に余裕がない場合は、なおのこと悔いの残る転職になってしまいかもしれません。
転職を成功させるためには、「転職しよう」と決断する前の「転職したほうがよいのでは?」という段階から動くことがおすすめです。
また、転職エージェントには当たりはずれがあります。
「この人はダメだな」と思ったら、容赦なく別の転職エージェントを活用することがおすすめです。
遠回りした気になるかもしれませんが、結果的には無駄を省いて最短距離で進んだと思えるはずです。
転職サイトと転職エージェントを並行活用して、転職活動を成功させましょう。
今回は以上です。